東北協同乳業と酪王乳業が10月合併2021年3月31日
全農の完全子会社の東北協同乳業(株)と福島県酪農協の完全子会社の酪王乳業(株)は3月30日、10月1日に新設合併を行い「酪王協同乳業株式会社」を設立することに基本合意したと発表した。
東日本大震災による福島原発事故の風評被害で両社は売上高が大きく減少するなどの影響を受けたが、福島ほか東北の酪農と消費者の安全・安心な牛乳・乳製品の製造、販売を継続してきた。また、酪王ブランドや、11/19‐B1乳酸菌ヨーグルトなどの新商品開発も行い販売を拡大してきた。
両社がこれまでも業務提携契約を締結し、生産の受委託を相互の行うなど事業面でも連携関係にあった。こうしたなか少子高齢化などで中長期的に市場規模が縮小することを想定し、両社が合併することで合意した。
合併により生産拠点を再編、集約。令和5年10月に東北協同乳業の生産力を増強し工場を集約する予定。ブランド商品の販売拡大、両社の強みを活かした高付加価値商品の開発、販売を通じて企業価値の向上を図る。
2019(令和元)年度の実績(3月決算)は東北協同乳業が43億円、酪王乳業が51億円となっている。
【新会社の概要】
○社名:酪王協同乳業(株)
○本社所在地:福島県本宮市荒井字下原14
○資本金:9000万円
○議決権比率:全農55%、福島県酪農協45%
○従業員:237名
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