女性農業組織がジャガイモを学校給食に提供 JAふくおか八女2021年5月28日
JAふくおか八女管内の女性農業組織「八女市の農業・農村の活性化をめざす女性の会」は5月14日、学校給食などへ提供するジャガイモの収穫を行った。
ジャガイモ収穫の様子
この日収穫したジャガイモは、同組織の会員が今年2月、市内の約12aの畑に定植したもの。今年は一昨年悩まされた、白絹病の被害もなく豊作となった。収穫したジャガイモは、八女市地産地消協議会を通じて、学校給食などに提供する予定となっている。
毎年恒例となっているこの活動は、コロナ禍で組合員との触れ合いが減る中、農業体験を通じて生産者の気持ちを知ってほしいという想いから、今年初めてJA八女地区センターの新入職員が参加。収穫を終えた新入職員は、「初めての収穫作業に苦戦したが、給食としておいしく食べてもらいたい」と話した。
同会は、JA八女市の女性部メンバーを中心に平成13(2001)年に設立され、現在57人で構成している。男性の補助的役割ではなく、「農業を担う女性」の育成を目指し、農業用機械の操作方法を学ぶ講習会や、市内の小学校・保育所児童との収穫体験など、さまざまな活動を展開している。
令和元(2019)年には、男女共同参画社会の実現に向けた気運の醸成を図ることを目的に、男女共同参画の推進に著しい功績を挙げ、地域や職域における県民の模範となる活動を行っている個人や団体・企業などを表彰する「第18回福岡県男女共同参画表彰~女性の先駆的活動部門~」を受賞している。
同会では、生産した農産物を学校給食に提供する食育活動などを通じて、地域貢献や女性農業者の自立につなげていくとしている。
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