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全農パールライス 当期純利益 前年比243%2021年7月1日

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全農パールライスは6月25日の株主総会で令和2年度決算を承認した。

コロナ禍による外出自粛は巣ごもり需要で家庭用精米の消費を増加させたものの、外食市場が大きく縮小し業務用米を中心に米の消費が大幅に減少し米の需給は緩和状況となっている。

こうしたなか、全農パールライスは令和2年12月に旧大分工場と福岡工場を閉鎖し、新たに福岡県筑後市に福岡精米工場を稼働させた。既存の長崎工場と合わせ、北部九州地域における精米販売拡大に向けて体制を整えた。

販売面ではコロナ禍で需要が増加している生協やインターネット通販向けや、引き続き事業拡大するドラッグストアへの取り組みを強化し販売数量の維持を図った。

その結果、令和2年度の精米販売数量は32万2000t(前年比99%、計画比94%)と前年並みの実績を維持した。

売上高は玄米取扱いの減少、炊飯米販売の減少で1140億7400万円で計画比91%、前年比96%と減収となった。

一方、需給緩和による米価先安の状況から、いち早く元年産米の消化に取り組み、令和2年産米原料への切り替えを進めた結果、在庫差損の圧縮、原価の抑制が図られ、売上総利益段階では前年比101%(計画比88%)となった。

さらにコロナ禍での自粛にともなう営業費等の圧縮による販売管理費の減少(前年比98%、計画比88%)などで当期純利益は前年比243%の2億5400万円の大幅な増益となった。

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