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西条農高(愛媛)に「大賞」 全国高校生農業アクション大賞 準大賞に名寄産業、国分中央2021年11月10日

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JA全中と毎日新聞社は11月4日、全国高校生農業アクション大賞の表彰式を行った。愛媛県の西条農業高校が大賞、北海道の名寄産業高校と鹿児島県の国分中央高校が準大賞に選ばれ表彰された。

「大賞」受賞高校の参加者と審査員などの関係者「大賞」受賞高校の参加者と審査員などの関係者

この大賞は、地域社会の次代を担う農業高校生が取り組む「食」や「農」に関する課題研究を、3年間継続して支援し、優れた取り組みを表彰する。2017(平成29)年から始まり、今回は2019年度に応募した70校(チーム)のうち支援対象となった15校のなかから、大賞候補として8校がノミネートされた。

大賞を受賞した西条農業高校のプロジェクトはパパイヤの栽培で、野菜として栽培し、調理・商品開発、イベント販売など6次産業化を進めた。パパイヤは熱帯の果樹だが、栄養価も高く健康食品として優れており、鳥獣被害も受けないところに目を付けた。

また、準大賞の名寄産業高校は、豊富なオレオン酸を含むが、「ひまわりオイル」製造過程で、小さすぎて搾油できず廃棄されているひまわりの種を活用。家畜の飼料に活用し、付加価値のある牛乳や鶏卵の生産、ひまわりスイーツの商品化を進めている。同じく准大賞の国分中央高校のプロジェクトは大正時代から地元で栽培されていた伝統野菜「国分だいこん」の復活に取り組んだ。地域の関係機関と連携して、栽培方法や活用法などを検討し、国分だいこんの存在を霧島市民に再認識させた。

審査委員長で教育評論家の尾木直樹氏は、表彰会場と受賞候補高校をオンラインで結んだ表彰式で、、「コロナ禍で学校のイベントが制限された分、プロジェクト研究に集中でき、充実した内容だった。今回、始めて動画が登場するなどプレゼンテーション能力の向上がすばらしい」と評価した。

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