上原、藤川が登壇「高校球児向け栄養教育プロジェクト」成果を発表 JA全農2021年11月15日
JA全農は、11月12日に京都で開かれた朝日新聞スポーツシンポジウム「高校野球と食事」で、2018~20年の3年間にわたって立命館大学と取り組んできた「高校球児向け栄養教育プロジェクト」の成果を発表した。
パネルディスカッションの様子
「高校球児向け栄養教育プロジェクト」は、調査協力校(4校)の野球部にお米を提供し、米を中心とした食事の優位性の調査と、地元JAと協力した地域貢献活動を実施して、高校球児やスポーツ選手向け栄養教育プログラムの開発をめざしている。
シンポジウムでは、日本高等学校野球連盟の八田英二会長、JA全農の安田忠孝代表理事専務による挨拶の後、立命館大学スポーツ健康科学部の海老久美子教授による基調講演「高校野球とお米の関係~成長期選手への地域型食生活のすすめ」が行われた。また、同大公認スポーツ栄養士の首藤氏からは「米飯と国内産食品中心とした日本型食生活が高校球児の心身の成長に及ぼす影響に関する研究」の発表が行われ3年間の研究成果を発表した。
プロ野球人生におけるお米の大切さを語る藤川氏
パネルディスカッションでは、パネリストとして、元プロ野球選手の上原浩治氏と藤川球児氏、日本大学第三高校硬式野球部の小倉全由監督と海老教授が登壇。「食」をテーマに、高校時代の身体、食事環境、プロ球団に入団後の食事や体作りや、海外での食事事情、帰国後の食生活、野球をしている子供を持つ親へのアドバイスなど、パネリストが豊富な経験を交えて食の大切さを伝えた。
メジャーでのプレーをおにぎりに助けられたと話す上原氏
上原氏は「食や栄養管理は世界で戦うパフォーマンスを発揮する上で、重要な要素。好物の白米を中心に、昼ご飯を多く食べており、アメリカではチームで出るおにぎりに助けられた。寮でのバランスのとれた食事は成長期の選手にとっても有益」と語った。また、藤川氏は、「食育、トレーニングの知識を持った上で環境に合わせて対応していく重要性や、若い時から自己管理をすることが大切」とし、自らの体験を踏まえ「プロ野球人生における食生活では白米が炭水化物摂取として重要だった」と話した。
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