来作の計画にZ-GIS・ザルビオの活用を 第4回Z-GIS・ザルビオWEBミーティングを開催 JA全農2021年12月3日
JA全農耕種総合対策部スマート農業推進課は11月26日、東京・大手町のAgVentureLabにて「第4回Z-GIS・ザルビオWEBミーティングinあぐラボ」を開催した。今回のテーマは「Z-GIS・ザルビオで来年に備える!」。Z-GISとザルビオを活用した来年の作付計画を提案する内容となっており、ZOOM・YouTubeで配信された。
JA全農スマート農業推進課 平野課長
開会冒頭、JA全農耕種総合対策部スマート農業推進課の平野課長は、『水稲栽培が終わり、生産者の方もJAの方も一息ついている時期にも関わらず本日は約80名のご参加いただいた皆様に心より御礼を申し上げる。先月29日には第29回JA全国大会が開催され、「持続可能な農業・地域共生の未来づくり」を主題に、3年間の取り組み方針を示した決議が採択された。そのなかで、「農業ICTの積極的な導入とデジタル化による農業生産効率の向上の支援」の項目があり、JAグループはZ-GISやザルビオにさらに力を入れていく。本日は今年度4回目の「Z-GIS・ザルビオWEBミーティング」を開催し、「Z-GIS・ザルビオで来年に備える!」として、担当者よりZ-GISとザルビオの活用方法をご提案したい。』と挨拶した。
WEBミーティングの内容は下記のとおり。
JA全農スマート農業推進課 大武調査役
◎Z-GISで来年に備える!
JA全農スマート農業推進課の大武調査役は、「生産者が複数の圃場を管理する中で、年度ごとに作付けを変える必要があったり、圃場と品種の組み合わせに頭を悩ませたり、生産力が落ちている圃場を品種変更で解決したいなど様々な対応が必要となる。これらの課題を解決するためにZ-GISを活用して来年に向けた作付け計画の一助としてほしい」と強調した。Z-GISホームページの「お役立ち資料」から「ワークシート例5」の作付面積調整をダウンロードし、Z-GIS上の色分け機能などを使うことで作付け計画をスムーズに立てられると紹介した。
◆バージョンアップ情報
今年6月(ver.3.2.0)と9月(ver.3.3.0)にリリースされたZ-GISについて、バージョンアップで可能になった操作と機能を紹介し、手順や使用方法を解説した。
■バージョン3.2.0の新機能
・パスワード変更が可能に
パスワードの変更手順を紹介。新パスワードには半角英数10文字以上必要となり、パスワード変更後は即時有効となる。また、何度でも変更可能。注意点として、バージョン3.2.0以前では新しいパスワードが使用できないとした。
■バージョン3.3.0の新機能
・属性表セルの大きさとフォントサイズが調節できる
・属性表のコピペで単一セルの内容を複数セルに展開貼り付けする機能
・ラベル表示のフォント(種類・太字)を選択できる
・外部ツール「面積/外周計算」に「ha」「反」を追加
・地図画面のズームアップ・ズームダウンがクリック操作で可能に
◎ザルビオFMで来年に備える!
ザルビオFMで来年の作付けに向けた活用方法を、実際にデモンストレーションを交えて提案した。
今年の生育の推移や病気リスクの把握、バイオマスマップによる生育量の振り返りが行えること、来年の作付計画もZ-GISの圃場データを使って効率的にできることを紹介した。
さらに、栽培計画の入力も種子処理や育苗期のステージ別かつ圃場ごとに日付を選択して播種量や種子処理の薬剤登録が可能となっているため、きめ細やかな栽培管理が可能だ。
また、大豆の雑草防除についても、管理プログラムを利用することでザルビオFMが薬剤を播くタイミングを事前に知らせてくれるため、未然に雑草が増えるリスクを回避するのに役立つ。そして、薬剤の使用量も確認できるので必要量も計算できるという。
◎キャンペーンの実施
2021年12月1日から2022年3月31日までZ-GISに入会する新規ユーザーを対象に利用料金が4か月無料になるキャンペーンを告知。
そして、ザルビオFMでもアンケートに回答した方を対象にアクティベーションコードが半額になるキャンペーンを実施する予定で、全国のJAで配布するチラシ等で周知していくという。
WEBミーティング参加者に「お近くに圃場管理の電子化を検討している生産者の方がいらっしゃったら是非Z-GISを紹介していただきたい。またZ-GISだけ利用されている方もキャンペーンをきっかけにザルビオFMも使って圃場管理の効率化に役立ててほしい」と呼びかけた。
次回の第5回Z-GIS・ザルビオWEBミーティングは1月28日(金)の16時より開催予定。
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