【年頭あいさつ2022】全国厚生農業協同組合連合会経営管理委員会会長 山野徹2022年1月1日
新型コロナウイルス感染症への取り組み等を通じ地域住民の健康を守る

全国厚生農業協同組合連合会
経営管理委員会会長
令和4年の新春を迎え、謹んでお慶び申しあげます。
JA組合員ならびに地域住民の皆様方には、日頃よりJA厚生事業にご理解とご協力を賜り厚く御礼を申しあげます。
新型コロナウイルス感染症につきましては、ワクチン接種率の向上や新薬の開発・供給等により、昨年秋以降には全国の感染者数も一定の落ち着きを見せております。
しかし、依然として変異ウイルスによる感染拡大というリスクもあり、収束はいまだ見通せない状況であります。
新型コロナウイルス感染症との闘いが長期化する中で、全国の医療機関で働く医療従事者の方々等におかれましては、感染予防対策、コロナ患者の受け入れ対応等で、大変な状況が続いているかと存じます。日々奮闘する皆様のご労苦に心より敬意を表しますとともに、同感染症の一刻も早い収束を願っております。
JA厚生連では、ダイヤモンド・プリンセス号で発生したコロナ患者を複数の病院で受け入れる等、国内で感染が拡大する以前から新型コロナウイルス感染症に取り組み、多くの厚生連病院が重点医療機関や協力医療機関等の指定を受け、コロナ患者を受け入れてまいりました。
また、自治体や職域で実施された新型コロナウイルスワクチン接種については、各自治体やJAグループからの要請に応え、病院・健診施設等で積極的にワクチン接種を実施しております。職域接種については、令和3年9月末時点において22厚生連で協力し、JAグループ職員等約11万人(延べ人数)の方々に接種しております。
さらに、医療提供体制が逼迫(ひっぱく)する大阪府・沖縄県・東京都に対して国から看護師派遣の要請を受け、7厚生連29人の看護師派遣を実施したほか、10月には第6波に備えた医療体制確保に向けた確保病床の増床等を行いました。
その一方で、新型コロナウイルス感染症の拡大にともない、「受診控え」という大きな問題が生じました。
健診受診者の受診控えについては、本来はもっと早期に発見されたであろう各種疾病が悪化してから発見されることとなり、地域住民の方々の健康に悪影響をおよぼすことが懸念されております。
患者の受診控えについては、各種疾病の重症化や通常であれば助かる命が助からない状況になることが危惧されております。
また、受診控えについては経営にも影響を与えており、令和2年と比べると改善傾向にあるものの、医療機関は依然として厳しい経営環境を強いられております。
受診控えの問題については、新型コロナウイルス感染症が収束しない中においても健診の受診や医療機関での診察受診が地域の健康にはかかせないことをしっかり発信し、伝えていく所存です。
令和4年においては、新型コロナウイルス感染症への対応およびアフターコロナへの取り組みが大きな課題になると思われますが、そのような中においても、JA厚生連が質の高い事業を実施し、JA組合員や地域住民が安心して保健・医療・高齢者福祉のサービスを受けられ健康に暮らすことができるよう、JA厚生連役職員一丸となって様々な取り組みを行ってまいります。
皆様方におかれましても、JA厚生事業へのより一層のご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申しあげます。
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