【第67回JA全国女性大会】新3カ年計画を決定 JA全国女性組織協議会2022年1月20日
JA全国女性組織協議会は1月19日の第67回JA全国女性大会で2022年度~24年度の新3カ年計画を決定した。
大会はオンラインで行われ各地からリレーメッセージも送られた
新3カ年計画が掲げたスローガンは「JA女性 想いを一つに かなえよう」。具体的な目標として「つながろう」、「まもろう」、「かかわろう」の3つに取り組む。
「つながろう」はコロナ禍でJA女性組織の活動が制限され、仲間との関係の希薄化などの影響をふまえ、改めてメンバー同士がつながりを持ち、地域の仲間とつながり、理解者を増やすことをめざす。
JA女性組織メンバー数は2011年に69万人だったが、減少が続き2021年では45万7000人と10年間で約3分の2となった。そのため次世代のリーダーを育成し、全組織でフレッシュミズ組織を設置し、世代間交流を進め組織の活性化とメンバーの拡大をめざす。
また、消費者と生産者、JA役職員とJA女性組織、メンバー同士のつながりを大切にウェブなど活用して運動に取り組む。
「まもろう」は食と農を守る活動が中心。地産地消、国消国産を推進し、食料自給率向上に向けた運動と伝統食の継承、食農教育に取り組み、食を次世代につなぐ。
また、家庭から食品ロスを見直し、「子ども食堂」や「フードドライブ」(家庭などで食べきれず余っている食品を持ち寄り施設などに提供する活動)に取り組む。あらゆる世代の身体・心の健康に向けた健康増進活動も展開する。
「かかわろう」では、農業への関わりを深め、女性農業従事者の育成とともに、活躍できる場づくりに取り組む。JA事業への積極的な参画をすすめJA運営への意思反映を進めることも重点となる。
第29回JA全国大会決議にも盛り込まれたJA運営への女性参画目標である「正組合員30%以上、総代15%以上、理事等15%以上」をめざす。
大会で太田桂子副会長は「自分のJAが女性参画でどういう目標を掲げているかを確認し、どう参画していくかをJAとともに考えることが大切です」とメンバーに呼びかけ、そのためにはJA女性組織メンバー全員が正・准組合員になることをめざす。
また、「食」と「農」にへの理解を深めるための消費者と生産者の関係づくりを進めるとともに、学習活動と情報発信に取り組む。
JA女性組織のこうした活動はSDGsの達成に向けた活動そのものであり、3カ年計画の実践を通じて「より持続可能な世界を実現し、メンバーや地域が幸せになることをめざす」としている。
大会では以下の大会宣言を示した。
【JA全国女性協創立70周年記念 第67回JA全国女性大会 大会宣言(案)】
JA全国女性協は創立70周年を迎えました。昭和、平成、令和と長い歴史の中でJA女性組織はそれぞれの時代にあった活動を展開し、地域の様々な課題解決に取り組んできました。
Withコロナの時代となり、長引くコロナ禍はわたしたちのくらし、食や農をめぐる情勢、そしてJA女性組織の仲間とのつながり、活動に大きな影響を及ぼすなど、いまだかつて経験したことのない時代となっています。
コロナ禍を乗り越え、食と農、地域を守り、次代につなぐためにはこれまでの経験、知識を活かし、活動を再び活発化するとともに、新しいJA女性組織活動についても取り組みを前進させる必要があります。
このため、わたしたちは次のことを通じ、全国の仲間と想いをひとつにし、活動に取り組むことを宣言します。
一.3カ年計画「JA女性 想いをひとつに かなえよう」を実践し、魅力的な地域を次代につなぎます。
一.活動を再び活発化し、展開するとともに、地域、全国の女性組織の仲間とつながります。
一.女性の声をJA運営に反映するために、JAの活動や事業に積極的に関わり、女性の運営参画を進めます。
一.食と農、地域を守り、次代につなぐためにフレミズ組織の育成・設置に取り組みます。
令和4年1月19日
JA全国女性協創立70周年記念 第67回JA全国女性大会
重要な記事
最新の記事
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日
-
つくば市の農福連携「ごきげんファーム」平飼い卵のパッケージをリニューアル発売2025年4月18日
-
日清製粉とホクレンが業務提携を締結 北海道産小麦の安定供給・調達へ2025年4月18日
-
森林再生プロジェクト「Present Tree」20周年で新提案 企業向けに祝花代わりの植樹を 認定NPO法人環境リレーションズ研究所2025年4月18日