『おうち時間』は読書 コロナ禍で増える 家の光協会「農村読書調査」2022年2月3日
新型コロナウイルス感染症の拡大で〝おうち時間〟が増え、本や新聞を読む時間が増えている。家の光協会の「2021農村と読書」の調査で分かった。同時にテレビを見る時間はそれ以上増えており、コロナ禍が農村家庭の過ごし方に一定の影響を与えている。
家の光協会が、1946(昭和21)年から毎年している読書調査委で、76回目となる今回は特に新型コロナウイルス感染症が流行する以前と現在を比較した。それによると、全体で本(月刊誌、週刊誌、書籍)を読む時間が「増えた」人は全体の10%で、「減った」は7%だった。性別では「増えた」が男性9%、女性11%。「減った」が男性5%、女性8%なっており、いずれも女性が男性を上回っている。年齢、職業別ではあまり差がない。
新聞を読む時間は全体で「変わらない」が80%、「増えた」が13%、「減った」が2%だった。性別は「増えた」が男性12%、女性13%となり、「減った」が男女とも2%となった。年齢別で「増えた」がもっとも多いのは70代(19%)で、「変わらない」は30代の94%が最も多かった。外出自粛の影響が高齢者に強く出ていることが推察できる。
一方、テレビを見る時間は、全体で「変わらない」が60%、「増えた」が33%。〝おうち時間〟をテレビで過ごす人が、読書や新聞など他のマスメディアより多いことが分かる。性別では「増えた」が男性31%、女性35%で女性が多い。年齢別では新聞同様、70代が43%と最も多く、20代が24%と最も少なかった。
インターネットの利用(電子書籍や電子雑誌の読書を含む)は、27%が「増えた」と回答。性別では男性が25%、女性が28%となり女性が男性を上回った。年齢では10代の「増えた」63%が飛び抜けて多く、職業別では学生が断トツの72%だった。
なお、読んでいる本のトップは、それぞれ月刊誌が「家の光」で週刊誌は「週刊文春」、書籍は「鬼滅の刃」だった。調査は2021年7月31~9月5日の期間で、16歳以上79歳以下の男女2000人に郵送。有効回答は816票(40.8%)だった。
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