段ボール古紙をクローズド・ループ・リサイクル-JA全農2022年2月10日
JA全農は2月10日、グループ会社から出される使用済み段ボール箱のクローズド・ループ・リサイクルの構築に向けた取り組みを開始したと発表した。古紙のリサイクルを限定されたサプライチェーンのなかで行うことで生産者への段ボール箱の安定供給にもつながる取り組みだ。
クローズド・ループ・リサイクルのスキーム
段ボール箱は段ボール古紙を主原料に製造され、日本では古紙回収率が95%以上と高い。
しかし、最近はネット通販などeコマース需要の拡大もあって、国外での製紙工場・段ボール工の場の新設が相次ぎ、国内から国外への段ボール古紙や原紙の輸出が増加し、全農によると、国内段ボール古紙資源の減少が危惧されている。
一方、JA全農青果センターでは、全国から仕入れた青果物を量販店や生協、外食産業へ販売する際、小分け包装も行っていることから、東京・神奈川・大阪の同社3拠点から不要となった段ボール古紙が年間3000t排出されているという。
そこで全農はJA全農青果センターとともに、同社の東京・大阪の両センターから排出される段ボール古紙が国内製紙工場に確実に循環されるように、新たなに排出先と数量を確認するスキームを構築した。青果センターから排出される古紙は古紙回収業者が引き取るが、それが確実に製紙メーカーに販売されるよう「紐づけをしっかりする」(全農)ことで、原料古紙が同業他社に流出することがなく、段ボールの安定仕入れが担保される。これによって生産者にも安定して段ボール箱が供給されることになる。
全農は、限定されたサプライチェーンのなかで不要となった製品を同等の製品に戻すという、こうしたクローズド・ループ・リサイクルの輪を他のグループ会社やJAグループに広げて、さらなる段ボール箱の安定供給に努めるとしている。
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