組合員とともに地域農業の未来担う 最優秀賞にJAおちいまばりの二宮孝文さん-第6回JA営農指導実践全国大会2022年2月22日
JA全中は2月18日、第6回JA営農指導実践全国大会をウェブ開催し、全国8地区代表が営農指導の取り組みを発表した。最優秀賞はJAおちいまばりの二宮孝文氏が選ばれた。
持続可能な地域農業を確立し、農業者の所得増大を実現するため優れた産地振興や技術普及などに取り組んだ営農指導員を表彰、その取り組みを広く紹介し、各地のJA営農指導員のレベル向上とネットワークの構築を図るのが大会の目的。
大会では8名が発表。審査を経て最優秀賞1名、審査員特別賞1名、優秀賞6名を決定した。
発表者はJAしまね・野中一敏氏、JAぎふ・佐藤昭二氏、JAおきなわ・金城亮一氏、JAつがる弘前・三上正樹氏、JAおちいまばり・二宮孝文氏、JA紀州・大野隆之氏、JA越後さんとう・井浦勇帆氏、JAあつぎ・山本宏衣氏。
最優秀賞に選ばれたのは、JAおちいまばり(JA愛媛県中央会出向 総合企画部)の二宮孝文氏。「次世代につなぐ水田転換の取り組み-団地型マルドリ栽培を活用した成果-」を発表した。
集落営農組織からの農業と地域活性化の相談を受けて、水田を「紅まどんな」の果樹園に転換することを提案。組合員はもちろん、1haの水田地権者からも利用権設定の合意を得て、苗木を約900本定植、ハウス栽培で周年マルチと点滴潅水(ドリップ)というマルドリ栽培団地を形成した。水稲であれば10a13万円の収益だが、紅まどんなの栽培で10a当たり260万円も収益を増やした。
水田からの転換にあたって栽培技術指導のほか、補助金をフルに活用するなどJAとして支援しモデル園地となった。他地域にも好影響が及び、現在13園地にまで増えた。5haの団地計画も進行中。「次世代が夢を持てる柑橘栽培」をめざしている。
審査員特別賞はJA紀州いなみ営農販売センターの大野隆之氏が受賞した。「小玉スイカ産地の復活に向けて~スイカで儲け未来へつなぐ産地へ」。生産拡大のためにスターチス生産者への後作提案や、生産者と協議を重ねて部会の統一などに取り組んだ。安定生産に向け新品種の導入にも力を入れてきた。
※第6回JA営農指導実践全国大会の他の発表など詳細は近日中に掲載します。
重要な記事
最新の記事
-
「茨城らしさ」新ステージへ(2)JA茨城県中央会会長 八木岡努氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年4月16日
-
備蓄米放出 第2回入札も全農が9割落札2025年4月16日
-
米の価格形成 コスト指標で「基準年」設定で合意2025年4月16日
-
瑞穂の国から見ず穂の国へ【小松泰信・地方の眼力】2025年4月16日
-
【'25新組合長に聞く】JAめまんべつ(北海道) 高橋肇組合長(4/8就任) 合理的価格形成に期待2025年4月16日
-
初の「JA共済アンバサダー」に後藤晴菜さんを起用 JA相模原市のイベントを盛り上げる JA共済連2025年4月16日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」おかやま和牛肉について学ぶ JAタウン2025年4月16日
-
日差しと土が育む甘さとコク 日本一の選果場から「三ヶ日みかん」 JAみっかび2025年4月16日
-
地元産ワインにこだわり 甘みと酸味が楽しめるNIAGARA SWEET JA松本ハイランド2025年4月16日
-
温暖な島で潮風受け育つ ごご島いよかんはさわやかな香り JA松山市2025年4月16日
-
JA向け新コース「人事考課の基本を学ぶeラーニング」リリース 日本経営協会2025年4月16日
-
【消費者の目・花ちゃん】ETC障害とBCP2025年4月16日
-
【組織変更および人事異動】荏原実業(5月1日付)2025年4月16日
-
日本文化厚生連が臨時総会 年度事業計画などを決定 病院の経営改善は待ったなし2025年4月16日
-
X線CTを用いた水田のイネ根系の可視化 農研機構2025年4月16日
-
新潟・十日町産魚沼コシヒカリ使用「米粉ろおる」ジャパン・フード・セレクションで最高賞2025年4月16日
-
産地直送で厳選米が毎月届く定期便「食べチョク お米あんしん便」開始2025年4月16日
-
「幻の卵屋さん」国分寺駅・川口駅に出店 日本たまごかけごはん研究所2025年4月16日
-
「Doleバナ活キャンペーン」開始 槙野智章氏がアンバサダーに就任2025年4月16日
-
「エコレールマーク」の認証取得 クミアイ化学2025年4月16日