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流通に適さない果実を活用「静岡県産三ヶ日みかんサワー」新発売 JA全農2022年3月1日

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JA全農は、静岡県浜松市のJA三ヶ日町と国分グループ本社と共同で「静岡県産三ヶ日みかんサワー」を開発。静岡県産「三ヶ日みかん」の果汁を15%使い、アルコール度数を3%で「三ヶ日みかん」の独特のコクを活かした。神奈川柑橘果工で製造し、3月2日に発売する。

静岡県産三ヶ日みかんサワー静岡県産三ヶ日みかんサワー

三ヶ日にみかんが初めて導入されたのは、およそ300年前の江戸中期で、西浜名村(現三ヶ日町)平山地区の山田弥右衛門が西国へ巡視に行き、紀州那智地方(現和歌山県)から苗木を一本持ち帰って庭の片隅に植えたのがはじまりとされている。

三ヶ日町では豊富な日照量の恩恵を最大限活かすため、日当たりの良い南側斜面にミカン園が広がっている。赤石山脈の裾、秩父古生層からなる赤土はミネラルを含んでおり、石ガラも多い反面、水はけが良く、土の特徴を活かすことで、「三ヶ日みかん」には独特のコクがある。

「静岡県産三ヶ日みかんサワー」は、果皮表面のキズなどによって青果として市場流通に適さない「三ヶ日みかん」を加工用として使うことで、生産者の所得安定に繋げようと開発。「三ヶ日みかん」の良さを活かし、サワーとして商品化することで、甘さと独特のコクを引き出した。流通に適さない果実を商品化し、有効利用する取り組みは、国連の定める持続可能な開発目標(SDGs)の「9:産業と技術革新の基盤をつくろう」「12:つくる責任つかう責任」「15:陸の豊かさも守ろう」につながる。

同商品は静岡・東海エリアのセブンイレブン約2200店での先行販売し、セブン&アイグループのヨーク、シェルガーデンの一部店舗での販売も予定。

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