給付還元利率 「制度」0.65％。「施設」0.55％に決定 ＪＡ全国共済会2022年3月9日
ＪＡ全国共済会（一般財団法人全国農林漁業団体共済会）は3月8日の理事会で令和4年度の給付還元利率や事業計画などを決めた。
給付還元利率は、５ヵ年平準型給付還元方式に基づく財政計算の結果、退職金のための積立掛け金の「制度」は0.65％、個人の資産形成に利用される「施設」は0.55％と決定した。上期は確定し下期は予定利率となっている。
低金利の長期化とコロナ禍で厳しい運用環境が続くが、前年度と同率を維持した。
1月末時点で総資産額は5144億円。ＪＡの退職給付金債務額の約49％に相当する。資産構成は債券が66.6％、年金保険が24.1％など。保有債券の格付けはＡ格以上が90％以上を維持。
ＪＡの加入率は94.9％。新規加入者数は6388人、掛け金収入は235億円。退職者数は6055人で退職給付金支給額は203億円となっている。
令和4年度は拡大契約口数110万口、管理設計利用率90％などを目標とする。
また、「制度」未利用ＪＡの解消とＪＡ等関連会社の新規加入に向けた事業推進の展開、ＪＡをはじめとした農林漁業関係団体との紐帯強化に向けウェブを活用した接触機会の創出、県域合併ＪＡに対するサポートの強化などに取り組む。
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