農協観光 静岡県で農福連携事業スタート2022年4月18日
(株)農協観光は4月から静岡県で農福連携事業をスタートさせた。野菜の生産販売事業を行っている磐田市の(株)鈴生と提携し、希望する障害者に農業現場で働いてもらう。
農協観光は障害者と企業を結びつけて、企業が障害者を雇用するとともに、一方で人手が必要な農家と作業受託契約をし、障害者が農業現場で働くという仕組みづくりを進めてきた。障害者は雇用先の企業から基本的な給与を受け取るとともに、農家からは作業料などを受け取る。
障害者の就労、企業による障害者雇用、そして農業現場の労働力不足を課題する取り組みとなっており、これまでに静岡県埼玉県で100人ほどの障害者雇用を実現してきた。
今回の連携先、(株)鈴生は静岡県内を中心に野菜の生産販売、栽培指導などを行い外食・小売業各社へ契約出荷している。今回は同社グループ会社のTEN Green Factory(株)と連携して磐田市で事業を開始した。TENは太陽光利用型植物工場を持っており、通年で高品質の野菜を栽培できる。
グループ会社には障害者就労支援事業所「すずなりカレッジ磐田校」があり、障害者就労にも力を入れており、障害者の農業実習の場となることで農福連携をさらに進めることが期待されている。
農協観光は農福連携事業を今年度は神奈川県や愛知県などで取り組むしている。企業と障害者を結びつける一方、人手不足が課題の農業法人のほか、JAの集出荷場も含め、障害者が通年で働けるよう農協観光がコーディネートしていく。
今回の提携には静岡県信連と農林中金も加わっている。
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