JAはくい認定「自然栽培地域プランナー認定講座」開講 グローバルイノベーションズ2022年6月15日
企業別サステナビリティ経営戦略策定支援サービスを提供するグローバルイノベーションズは、JAはくい認定の「自然栽培地域プランナー認定講座」を7月から開催する。自然栽培の本質を総合的に学べる同講座を通して、日本各地で"自然栽培の伝道師"として活躍する人材を育成する。
自然栽培は、不可能と言われていた無農薬のリンゴ栽培に成功した「奇跡のリンゴ」で有名な青森県の農家・木村秋則氏が生み出し農法で、農薬や化学肥料だけでなく、堆肥などの有機肥料も使わず、自然の力を引き出して農作物を作る。同講座は、自然栽培を普及する伝道師の創出と、耕作放棄地活用や地方創生など人にも地球にも優しいサステナブルな自然栽培を通した、循環ビジネスの在り方を広めることができる人財を育てることを目的としている。講師兼ファシリテーターを、木村氏による「自然栽培実践塾」の卒業生である廣和仁氏と、JA羽咋で「のと里山農業塾」を運営する粟木政明氏が担当する。
自然栽培を推進するJAはくい
JAは農家の経営を守るために存在し、そのために農薬や肥料を販売し農家をサポートしているが、JAはくいでは農薬や肥料を使わず、一見収穫が安定しないように考えられる自然栽培を推進している。そのきっかけは、「奇跡のリンゴ」の木村さんの講演会が羽咋市で開かれた際、約1000人が来場したことを機に、自然栽培の考え方や栽培および販売方法などを学べる「のと里山農業塾」を2013年に開講。これまで多くの受講生を受け入れてきた背景がある。
日本の農業では肥料や農薬、種などのほとんどが輸入品に頼っているのが現状。昨今の世界情勢においても、肥料や農薬などを使うこれまでの慣行農法が必ずしも安定収量や経営の安定につながるとは限らない時代となってきた。一方、自然栽培は100%その地域にある資源だけで成り立つ農法で、世界情勢や輸入品の価格に左右されない。さらに、農地のあっせんから農機具や販路の紹介までJAが積極的にサポートすることで、産業や雇用を創出。他の地域からの人の流入も期待でき、循環ビジネスにつながるサステナブルな農業経営が可能となる。こうした理由から、JAはくいは自然栽培をJAとして推進し、自治体とともに自然栽培農家をサポートしている。
自然栽培地域プランナー認定講座修了後に受講者がめざす姿は、(1)自然栽培の本質と必要性をレクチャーし、世の中に広げていく講師、(2)自然栽培を通して地方創生を促すコンサル、講師やプランナー、(3)自然栽培の哲学を学び、本格的に自然栽培に取り組んでいく農業従事者、もしくはこれから自然栽培農業に取り組む人の3つのタイプが想定される。
◎自然栽培地域プランナー認定講座の概要とカリキュラム
タイトル:自然栽培プランナー認定講座
期間:7月〜10月の計4か月間→月2回【計8回】 1回あたり2時間
受講スタイル:オンラインZoomライブ講座※全国各地から参加可能
対象:農業従事者、経営者/企業担当者、講師/コンサルタント、一般参加者
定員:1開催あたり先着30人まで
<特典>
1. 間伐材を使った木製SDGsバッジ
2. 講師活動をバックアップするパワーポイント資料
※受講者は当講座主催の会員制コミュニティに参加可能。(1年間)
第1期カリキュラム
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