資材高騰でJAしまねが農家支援へ緊急対策 飼料・肥料の購入額補助へ総額1億5000万円2022年6月23日
さまざまな資材が高騰して農家の経営を圧迫する中、JAしまねは6月23日、同JAで飼料・肥料を購入した生産者を対象に、飼料購入額の1%、肥料購入額の2%を支援する緊急対策を実施すると発表した。支援額の総額は1億5000万円に上り、常勤役員報酬の一部カットなどで財源を確保することにしている。
同JAの飼料・肥料高騰対策は、農業資材の高騰による農業経営への影響を緩和するとともに、農畜産物の生産基盤を維持することを目的に、22日の理事会で決定した。
支援対象者は同JAで飼料や肥料を購入した生産者で、支援対象期間は今年1月から来年3月までの15か月間。対象期間の飼料購入額の1%、肥料購入額の2%を支援する。同JAの21年度の飼料・肥料の供給実績は56億1900万円だが、22年度は値上がり分も含めて77億3800万円に上ると試算しており、支援総額は1億5000万円と見込んでいる。
同JAによると、2022年6月~10月の秋肥価格は、高度化成の全農基準銘柄で春肥より47.3%高くなるなど大幅に上昇しているのをはじめ、飼料も配合飼料が2020年比で3割上昇するなど、今後も厳しい状況が続くことが懸念されている。
同JAは、今回の支援策の財源につい、常勤役員の一部カットをはじめあらゆる手段を講じて農家を支援したいとしている。
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