コロナ禍の長期化 旅行需要激減で損失16.7億円 農協観光2022年6月29日
農協観光は6月28日に定時株主総会を開き2021年度の事業内容と決算の報告を承認するとともに役員の選任を行った。
あいさつする櫻井代表取締役会長
観光業界ではコロナ禍の長期化で旅行需要が激減し、同社は土地、建物の売却や財務体質の強化のための減資を実行したが、厳しい決算となった。
取扱高は84億9800万円、売上高は27億6700万円、売上総利益は13億6300万円で対前期比113.5%と前期比実績を上回った。
しかし、諸経費の節減に努めたものの、営業損失25億6100万円、経常損失23億7000万円を計上し、諸税控除後の当期最終損益は16億7000万円の損失となった。前期の損失51億2100万円に対しては34億円の減少となったが、2期連続で債務超過となった。
厳しい状況のなか同社は旅行事業を補完する取り組みとして「農業人財活用事業部」を設置し、労働力不足を解消する「労働力応援事業」と農業と障がい者就労をつなぎ、企業の障がい者雇用を進める「農福連携事業」を開始した。また、全国の支店で名産品など物品販売やワクチンの職域接種の運営委託などにも取り組んだ。
2022(令和4)年度は、2年目を迎える「経営再生計画」を見直し、「事業継続計画」(令和4年度~5年度)として経営基盤の確立に取り組む。
コロナ禍で農村の価値が見直されるなど社会の価値観も変化している。
櫻井宏代表取締役会長は「他社にない専門性、特異性を発揮し、農業の価値を高め魅力を伝える新たなビジネスを展開していく」と話した。
JAの各種活動に貢献する「JA活動支援事業」、食と農を基軸として地域活性化に貢献する「地域共創事業」も展開する。
重要な記事
最新の記事
-
トマトのコナジラミ類 多発のおそれ 令和6年度病害虫発生予報第10号 農水省2025年3月13日
-
【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第332回2025年3月13日
-
JA中古農業機械展示会に約240人が来場 コスト低減の一助に JA全農おおいた2025年3月13日
-
「丹後コシヒカリ」をプレゼント 「京都のうまいもん」X(旧Twitter)のフォロー&リポストで JA全農京都2025年3月13日
-
バイオ炭の農地施用による炭素貯留量 簡便に算出する手法開発 農研機構2025年3月13日
-
「健康経営優良法人2025 ホワイト500」に2年連続で認定 クボタ2025年3月13日
-
役員人事 マルトモ(4月1日付)2025年3月13日
-
令和7年度宮崎県職員採用試験「みやざき新時代」担い手を募集2025年3月13日
-
保冷グッズ「Natural Season 真空パネルクーラーボックス」発売 コメリ2025年3月13日
-
百戦錬磨が運営する旅行予約サイト「STAY JAPAN」を事業譲受 雨風太陽2025年3月13日
-
特殊混和材事業子会社の保有株式 51%をオリエンタル白石に譲渡 デンカ2025年3月13日
-
東京都日野市「援農・野菜栽培塾12期生」募集 援農ボランティアを養成2025年3月13日
-
鳥インフル 米カンザス州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年3月13日
-
鳥インフル 米アラバマ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年3月13日
-
中型4条刈りに50馬力帯を追加 コンバイン「YH3/4Rシリーズ」発売 ヤンマーアグリ2025年3月13日
-
企業版ふるさと納税 千葉県へ農業資材1600万円相当を寄附 渡辺パイプ2025年3月13日
-
パルシステム生消協 第36回通常総会とフォーラム開催 全国170の産地から生産者が集合2025年3月13日
-
JPIセミナー 農水省「スマート農業革命~政策と技術の最前線」開催2025年3月13日
-
【人事異動】三井化学クロップ&ライフソリューション(4月1日付)2025年3月13日
-
日本産いちごのフィリピン向け輸出解禁 九州産第1号を3月初輸出、市場拡大へ 南山物産2025年3月13日