JA大阪市と包括連携協定 イタリア野菜の加工商品開発など取組で 四天王寺大学2022年8月30日
四天王寺大学(大阪府羽曳野市)は8月24日、大阪で生産されるイタリア野菜の加工商品の開発やフードロスなどについて産学連携で取り組むにあたり、JA大阪市と包括連携協定を締結した。
連携協定を結んだJA大阪市の菱井組合長(左)と須原学長
今回の協定は、2021年度にJA大阪市が手がけるイタリア野菜「トレビス」を使った「大阪生まれのトレビスリゾット」の商品化にあたり、同学短期大学部ライフデザイン学科の谷口美佳ゼミの学生が、ネーミングと、パッケージデザインを考案したことに始まる。2022年度も新たに、イタリア野菜の「フェンネル」を使った「フェンネルスープ」の商品化に同ゼミの学生が携わっていることから、今後さらに産学連携を強化するため、正式に包括連携協定を締結することになった。
24日に同大学で行われた連携協定の締結式で、JA大阪市の菱井由一代表理事組合長は「以前、谷口ゼミの学生さんに協力いただいた『大阪生まれのトレビスリゾット』は大変好評だった。学生さんからのアイデアをいただき、今後も魅力ある商品を作っていきたい」と話している。また、同大学の須原祥二学長は「商品開発という形で、学生に学ぶ機会を与えていただいた。地域に生きる大学として、JA大阪市さんとは協力を継続していきたい」と今後への期待を述べた。
これまでJA大阪市は、大阪に数多くあるイタリア料理店向けに、管内農家にイタリア野菜を栽培してもらうことで、輸入品ではない、新鮮な野菜を販売することを試みていた。しかし、新型コロナウイルスの影響で、飲食店が休業を余儀なくされ、多くの野菜が行き場を失うことに。そこで、イタリア野菜を有効活用するため幸南食糧に協力を仰ぎ、イタリア野菜を使った加工商品を作ったところ、加工することで、日持ちが長くなり廃棄ロスを減らすことができた。
2021年度は、イタリア野菜「トレビス」をリゾットにして商品化しており、同本学の学生が「大阪生まれのトレビスリゾット」と名称を考案し、パッケージデザイン案も選定している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(103) -みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(13)-2024年7月20日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(19)【防除学習帖】 第258回2024年7月20日
-
土壌診断の基礎知識(29)【今さら聞けない営農情報】第259回2024年7月20日
-
コメの先物取引は間違い【原田 康・目明き千人】2024年7月20日
-
(393)2100年の世界【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年7月19日
-
【'24新組合長に聞く】JA鹿児島きもつき(鹿児島) 中野正治組合長 「10年ビジョン」へ挑戦(5/30就任)2024年7月19日
-
冷蔵庫が故障で反省【消費者の目・花ちゃん】2024年7月19日
-
農業用ドローン「Nile-JZ」背の高いとうもろこしへの防除も可能に ナイルワークス2024年7月19日
-
全国道の駅グランプリ2024 1位は宮城県「あ・ら・伊達な道の駅」が獲得 じゃらん2024年7月19日
-
泉大津市と旭川市が農業連携 全国初「オーガニックビレッジ宣言」2024年7月19日
-
生産者と施工会社をつなぐプラットフォーム「MEGADERU」リリース タカミヤ2024年7月19日
-
水稲の葉が対象のDNA検査 期間限定特別価格で提供 ビジョンバイオ2024年7月19日
-
肩掛けせず押すだけで草刈り「キャリー式草刈機」販売開始 工進2024年7月19日
-
サラダクラブ三原工場 太陽光パネルの稼働を開始2024年7月19日
-
「産直アウル」旬の桃特集 生産者が丹精込めて育てた桃が勢揃い2024年7月19日
-
「国産ももフェア」直営飲食7店舗で25日から開催 JA全農2024年7月19日
-
「くまもと夏野菜フェア」熊本・博多の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年7月19日
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(1)地域住民とともに資源循環 生ごみで発電、液肥化2024年7月18日
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(2)大坪康志組合長に聞く 「農業元気に」モットー2024年7月18日
-
【注意報】野菜・花き類にオオタバコガ 栽培地域全域で多発のおそれ 既に食害被害の作物も 群馬県2024年7月18日