ザルビオ初級WEB操作説明会を開催 JA全農2022年9月1日
JA全農耕種総合対策部スマート農業推進課は、8月26日に「ザルビオ初級WEB操作説明会」をオンラインで開催した。
BASFジャパン株式会社 有松潤二氏
同説明会は、BASFジャパン アグロソリューション事業部 マーケティング部 ザルビオデジタル農業ソリューションの有松潤二氏を招き、「スマート農業の第一歩をザルビオから始めることができる」という趣旨の下で行われた。
日本の農業は生産者の減少、高齢化といった問題を抱えている。また、日本の農業は諸外国と比べて収益性が低く、伸び悩んでいる。このような現状を、スマート農業が解決すると言われている。ザルビオは作業の効率化、収量の向上、コストの削減が実現できるサービスとし紹介された。有松氏はザルビオが、衛星画像を使って「農家の目」を、AI(人工知能)を使って「農家の頭」を、スマート農機との連携で「農家の手」をサポートできるサービスだと説明した。同説明会はスマート農業の初級者を対象として、「農家の目」にあたる「地力マップ」、「生育マップ」、「散布天気予報」の3つについて説明が行われた。
「地力マップ」は、過去15年分の衛星データを分析して圃場内での生育の傾向を分析し、地力を色の濃淡で表現したマップであり、元肥の設計に使うことが想定される「生育マップ」は、毎日更新される衛星データを基にリアルタイムの生育状況を色で表したマップであり追肥時に使うことが想定される。
スマート農機を持ってないユーザーでも、地力マップと生育マップを利用することで効率よく施肥することができ、肥料コストの削減を実現した例も紹介された。「散布天気」はその圃場の天気予報と散布に適した時間を表示できる機能で、10日間天気や過去の天気も表示することができる。
利用料金についても説明があり、月額換算1100円で使える(年間契約が必要)ことも伝えられた。ザルビオを実際に操作して、アカウントの取得から圃場の登録、作物の登録を行い、地力マップや生育マップ、散布天気の見方についての操作方法も紹介された。
実際のザルビオの画面
また、ザルビオが対応している作物は従来だと水稲、大豆、小麦、大麦のみだったが、2022年8月に新たに14の作物を登録できるようになったことも紹介された。現在、肥料価格が上昇しており、農水省が肥料価格高騰対策事業(前年度から増加した費用の7割を農水省が支援する事業)を行っているが、ザルビオも支援金申請の取り組みの1つとして活用できる可能性についても説明された(最終的には都道府県の判断による)。
圃場管理システムであるZ-GISとの連携についても説明があり、Z-GISで読み込ませているExcelを編集することでザルビオと連携ができるようになることと、その方法が伝えられた。質疑応答の時間も設けられ、複数の圃場に同じタスクを同時に入力する方法についても説明がなされた。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日