JA堆肥センターを「見える化」へ JA全農2022年12月21日
JA全農はNTT東日本と連携して全国のJA堆肥センターの生産・流通実態を「見える化」するための調査に取り組むことを12月20日発表した。
輸入依存度の高い飼料、肥料価格の高騰を受け、それらの国産化が課題となっている。
畜産では、生産コスト低減や環境負荷低減の取り組みとして稲わらなどの利活用による飼料自給率の向上と家畜ふん尿から生産される堆肥の肥料利用など耕畜連携をいかに進めるかも求められている。
ただ、これらの資源の需給動向は関係者間で十分に共有されておらず、JA全農では高品質な堆肥の生産と耕種農家とのマッチングを加速するには、堆肥の需給構造の「見える化」が必要であり、デジタル技術を活用して解決できる可能性があるとしている。
こうしたなかJA全農は11月に畜産堆肥流通体制支援事業の実施主体に選定され、農業のICT化の実績があるNTT東日本と連携することにした。具体的には2023年3月末までに全国のJAを対象に、各JAが運営する堆肥センターの設備や労働力、堆肥の荷姿・生産量・出荷量・出荷先などについてウェブ・アンケート調査を実施する。また、優良事例等の実地調査も実施する。
調査結果をホームページ上で情報発信し、高品質な堆肥の生産や耕種農家とのマッチングに向けた課題を共有し耕畜連携の促進を図る。
NTT東日本はJAを対象にしたアンケート調査のコンサルティング業務やホームページ作成・公開などを担う。
堆肥情報ポータルサイトのイメージは、牛、豚など原料、バラ、ペレットなど堆肥の形状、成分状況、生産量などを各地で入力して情報を蓄積し、堆肥センターの場所や必要な形状などから検索ができるというもの。
JA全農は引き続き耕畜連携の取り組みを加速化し、持続可能な農業の実現をめざすとしている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(139)-改正食料・農業・農村基本法(25)-2025年4月26日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(56)【防除学習帖】第295回2025年4月26日
-
農薬の正しい使い方(29)【今さら聞けない営農情報】第295回2025年4月26日
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日