全国組織 連携密に飛躍の年に JA中央機関新年賀詞交換会2023年1月5日
JA中央機関の新年賀詞交換会が1月4日、東京・大手町のJAビルで開かれJAグループの2023年が始動した。
中家JA全中会長
賀詞交換会でJA全中の中家徹会長をはじめJA全農、JA共済連、農林中央金庫のトップがあいさつした。
中家全中会長は「コロナ禍やウクライナ戦争が一日も早く終息してもらいたい願いで一杯だが、残念ながら見通しは立っておらず厳しい環境は続くと思う。そんなときこそJAグループ全国組織の果たすべき役割、期待は非常に大きい」と述べ、変化の風を生かす風車を作ることを昨年に続き呼びかけ「それぞれの全国組織が作る風車がばらばらであってはならないと思う。連携を密にしてこの難局を乗り越えていく必要がある」、「今年は兎年。跳躍する姿から飛躍、向上の年と言われている。日本農業やJAグループにとって飛躍の年となることを祈念したい」などと述べた。
菅野幸雄 JA全農経営管理委員会会長
菅野幸雄JA全農経営管理委員会会長は、生産資材などの高騰で農家の経営が非常に厳しい状況にあるなか、今後の農政について「大多数占める中山間地域や家族経営、兼業農家が厳しい。今の農業を維持していくことが重要で、たとえば70歳の果樹農家は技術の宝庫。こうした人が営農を続けられるよう、本来、農業・農村が持つ経済的な機能に加えて社会的、環境的な機能といった多面的機能の発揮にわれわれも留意し、そこに目を向けていきたいと考えている」と話し、JAグループの協力で地域農業を守っていく連携を呼びかけた。
青江伯夫 JA共済連経営管理委員会会長
青江伯夫JA共済連経営管理委員会会長は「JA共済事業を展開するうえで、運動の定義を見つめ直して自信を持って推進の提案していきたい。グループとして協力を。今年は新しいステップの年にしたい」などとあいさつした。
奥和登 農林中央金庫理事長
奥和登農林中央金庫理事長は、年末に創立100周年迎えることに触れ「この先をしっかり構想し、世の中の役に立つ組織になるべく行動していかなければならない。「鳶目兎耳」という言葉がある。鳶のように先が見える目と、兎のように聞き洩らさない耳という意味にかけて、変化するなか情報収集をしっかりし、ステークホルダーの声をしっかり聞いていきたい」などとあいさつした。
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