発祥100周年記念 福島県「伊達のあんぽ柿の日」を制定 JA全農福島2023年2月1日
JA全農福島が出荷する福島県産「あんぽ柿」が、出荷開始から100年を迎えたことを記念して、12月、1月、2月の13日が「伊達のあんぽ柿の日」として認定された。2月1日からは期間限定で、「あんぽ柿」を使ったメニューが、東京・銀座のフランス料理「ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座」、同丸の内のフランス料理「ミクニ マルノウチ」、同神田の江戸前料理「神田明神下みやび」の協力で提供される。
あんぽ柿の干場
「あんぽ柿」の発祥は、福島県の北部にある伊達市梁川町。1922(大正11)年に硫黄燻蒸技術が確立し、翌1923年あんぽ柿出荷組合が設立され、2022年にあんぽ柿の出荷開始から100年を迎えた。
県内の一大産地でもある、伊達地区は、山々に囲まれた福島盆地。昼と夜の寒暖差が大きい盆地特有の気候を生かし、他県の産地より半月以上長く乾燥させることでより甘みを引きだすことができる。
柿の皮を剥き、ヒモに吊るして下げ、天日干しにするなどの手間暇掛けて作る古くからの製法に、アメリカの干しぶどうの生産で盛んだった「硫黄燻蒸」を取り入れ、表面は乾燥したきれいな飴色、中はとろりとした口当たりに仕上がる。あんぽ柿の水分含量は、35~40%。300グラムの柿が80グラムほどの重さに変わる。
この「あんぽ柿」を使い、各店舗が考案したメニューは、あんぽ柿が市場に出荷される3月下旬頃まで提供される。
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