「AI頭痛問診こむぎ」JA新潟県厚生連 糸魚川総合病院が開発に着手2023年2月17日
JA新潟県厚生連 糸魚川総合病院は2月16日、脳神経外科の勝木将人医長が、人工知能(AI)による頭痛問診アプリ「AI頭痛問診こむぎ」の開発に着手することを発表した。
糸魚川総合病院
糸魚川総合病院は糸魚川市などと協力して頭痛の疫学調査や啓発活動により、生活に支障をきたす片頭痛の有病率が10%弱、痛み止めの飲み過ぎで悪化する薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)の有病率が2.3%であることなどを明らかにした。
同院では、不適切な治療による頭痛悪化を防ぐため、頭痛に関する啓発活動として「頭痛は痛いときに用いる痛み止めだけでなく、痛くならないようにする予防治療が重要であること」を広く伝えた結果、糸魚川市民の頭痛に関する知識は啓発前に比べて向上。正しい知識を知ることで、病院を受診し適切な治療を受けることで頭痛がなくなり、生活が快適になる患者は少なくない。
頭痛への偏見
患者の中には「自分の頭痛は治療の必要がない」と思いこんでいる人がいるほか、せっかく病院で頭痛のことを医師に相談しても、医師が頭痛に詳しくないため、きちんと話を聞いてもらえず辛い思いをしたというケースがあった。また、頭痛の予防治療でよくなることを患者も医師も知らないということがわかった。
「AI頭痛問診こむぎ」は、これらの解決に役立つAIとして開発。同院は普及が進むことで、地域によらず頭痛の正しい知識の普及と適切な診療水準を達成し、頭痛患者と頭痛にかかわる医師に役立てられることを目指している。
AI頭痛問診こむぎ
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