生産コストの農畜産物への価格転嫁に理解を JA全農が消費者の理解醸成へ全国紙などに広告2023年3月27日
JA全農は3月27日、農畜産物の販売価格への転嫁について広く消費者の理解を求める新聞広告を全国紙やブロック紙に掲出した。
JA全農の新聞広告は、27日と28日の2日間で合わせて全国紙6紙とブロック紙6紙に掲出される。農畜産物の生産コスト上昇に対して販売価格に転嫁できるよう、広く消費者や事業者に現状を正しく認識してもらい、理解してもらう雰囲気を醸成しようと今回の広告を掲出することにしたという。
広告のデザインは4パターン。「収穫をよろこべない。こんな悲しい仕事はありますか。」とのキャッチコピーを添えて生産者が土を見つめる姿をデザインした広告では、「私たちが愛情かけてつくったものを食べることで、日本の農業を応援してください」と呼びかける文面が掲載されている。
また、子どもがおにぎりをほおばる姿をデザインしたパターンでは、「私たちが食べて笑顔になるだけでなく、それを届けてくれる農家さんも笑顔でいてほしい。」とのメッセージが添えられている。
JAグループでは、肥料や飼料に加えて燃料費などあらゆる資材が高騰する中、農畜産物の価格に反映されず、生産者が厳しい経営に直面しているとして、農水省と連携して、価格転嫁の仕組みづくりを進める方針を示している。
全農広報調査部は「今回の広告掲出を通じて国産農畜産物の価格転嫁・適正価格の実現に必要な消費者の理解醸成を進めたい」とコメントしている。
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