大好評ニッポンエールグミ 売上ベスト5は JA全農2023年3月28日
「ニッポンエール」ブランドの「ニッポンエールグミ」がブームとなっている。2021年9月に発売され、2023年2月末で約1300万パックの売り上げで、JA全農の想定以上となっている。その品目の果汁などのみを使っている本物感、パッケージのデザイン、種類の豊富さなどが人気の秘密だ。
大好評のニッポンエールグミ。種類が豊富だ
本物が気軽に楽しめる
JA全農がグループ会社である全国農協食品を販売者として、全国販売している「ニッポンエールグミ」。パッケージを開けると芳醇な香りを味わえる。「グミ」が「あっ、本物だ」と感じる瞬間だ。「ここまで伸びるとは思わなかった」とJA全農営業開発部は話す。
好調なのは、菓子類でグミの市場が成長しているということ。その中で他社が単品中心である中、JA全農は独自性を生かし、多くの種類を発売できた。各都道府県の逸品の果実をそろえ、産地でしか手に入らない、本物の味を気軽に楽しめることなどが理由ではないかと、同部では分析している。外国人観光客の土産としても喜ばれているという。
売上ベスト5は
23年2月末段階の売り上げベスト5をあげると、以下のようになる。
本物ならではの違い・微妙な裏技
3月17日に「富山県産入善ジャンボ西瓜」が発売され、39都道府県53種類が発売された。来年3月までに47都道府県の商品をそろえる予定という。
リンゴでも数種類のグミがあるが、品目の果汁、ピューレを使っているので、香り、味が異なる。その違いを楽しむファンもいるという。一方で、各JAなどの果汁、ピューレの状況を常に把握しなければならず、在庫管理も大変だ。
リンゴのグミでも種類が違うと味と香りも
JA全農は「日本全国47都道府県から届けられる日本産のたべものに、そしてにっぽんに、ここからエールをおくろう。」というコンセプトで、2019年度から新たなブランド「ニッポンエール」の名を冠し、商品を販売しており、グミもその一つ。白を基調にその果実のイラストを配したパッケージのデザインの良さも、好調な理由の一つで、そのデザインには隠れた楽しみ方もある。パッケージに各都道府県の地図が描いてあることから、「その産地の地形図を覚えるための学習ツールとして活用する方もいるようです」(同部)という。
JAならではのグミは
スイカなど、なかなか特徴を出しにくい果実もしっかり独自の味を展開している。JAならではの「グミ」として、生果として食べられる期間が6月上旬頃となる「熊本県産ハニーローザ」などがあげられる。糖度、蜜入り指数が高い「岩手県産冬恋りんご」。完熟したレモンは皮もおいしいと評判の八丈フルーツレモンは、八丈島は東京都でありながら「八丈島産八丈フルーツレモン」とのネーミングで販売、現在のところ、都道府県名がついていない唯一のグミだ。
JAならではのグミも評判だ
種類が多く、本物の香りと味だけに、工夫次第で楽しみ方も広がっていきそうだ。
【あわせて読みたい記事】
・あかつき桃グミ 異例の反響 JA全農福島(2023.3.13)
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