9JA合併で「JAひろしま」誕生 初代組合長に三戸氏「農家支援第一に直売所連携など進める」2023年4月3日
広島県内の9JAが合併した「JAひろしま」が4月1日に発足した。組合員数(准組合員含む)は約19万2700人で全国3位。初代組合長には三戸正宏氏が就任した。三戸氏は農業協同組合新聞の取材に対し、「管内にある直売所の連携を強めて手取り収入を増やすなど農家支援を第一に取り組みたい」と合併のメリットを生かした運営への意欲を語った。
「JAひろしま」の創立記念式典(4月1日)
合併したのは、JA佐伯中央、JA安芸、JA呉、JA広島中央、JA芸南、JA三原、JA広島北部、JA三次、JA庄原の9JAで、広島県内11市4町がエリアとなる。本所は東広島市に置く。
昨年3月末時点の正組合員数は7万7951人で、准組合員を含めると19万2716人で全国3位。貯金残高は1兆2964億円で全国8位、事業総利益は182億円で全国5位で、全国有数規模となる。
初代組合長には、JA呉組合長だった三戸正宏氏が就任した。
三戸組合長は取材に対し、「管内は大変広く、北部は米中心、南部は柑橘類とそれぞれ培ってきた特徴的な作物がある。合併を機に各地の直売所を結ぶ独自のルートをつくって連携を強めて農家の収入増につなげるなど農家第一に取り組みたい。また、県とも連携して最新設備を備えた選果場の整備も進めたい」と今後の抱負を語った。
「JAひろしま」は、初年度の基本目標として「農業者の所得増大」「農業生産の拡大」「地域の活性化」の達成を目指すことを打ち出している。具体的には、有利販売に向けた広島市場事務所の開設や販売選任担当者の配置、購買費の重点品目の価格引き下げ、柑橘にかかる新たな症例施策の実施などを進めることにしている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日