首都圏で初の冷凍・冷蔵倉庫完成で竣工式 全農物流 冷凍食品ニーズなどの高まりに対応2023年4月25日
全農物流が埼玉県久喜市に建設を進めてきた冷凍・冷蔵機能を備えた新倉庫が完成し、4月25日、現地で竣工式が行われた。同社の冷凍・冷蔵倉庫は神戸に続いて2棟目で、首都圏では初めてとなる。個食が増えて冷凍食品などの需要が高まる中、同社は本社機能の一部も移転して新たな事業展開の拠点として活用することにしている。
埼玉県久喜市に整備された冷凍・冷蔵機能を備えた全農物流の新倉庫
全農物流が新たに整備したのは、埼玉倉庫の7号倉庫と8号倉庫。竣工式では、同社の寺田純一社長が「埼玉倉庫は当社で最大規模で、首都圏で初めて冷凍・冷蔵機能を備えた物流倉庫として今後の需要が期待される低温物流をはじめ新たな事業領域に向けて活用します。全社一丸となって農畜産物の輸送保管の拠点として運用します」と挨拶した。
新倉庫は2棟合わせてのべ面積が約2万2000平方m。このうち7号倉庫は、米や大豆を保管する低温8室に加えて、-25度の冷凍3室、-5度~5度に設定された冷蔵3室が備えられ、冷凍、冷蔵部分のそれぞれの面積は2800平方mに及ぶ。また、8号倉庫は常温3室が備えられているほか、3階部分が埼玉本社事務所となる。収容能力は2つの倉庫合わせて約3万3000tに上る。
新たに建設された7号倉庫の内覧会
今回の新倉庫・新事務所建設は、全農が進める「全農 久喜プロジェクト」の第一期工事として2021年12月に着工された。個食が増える中、今後も需要が拡大されると見込まれる冷凍・チルド商品市場を主なターゲットとして事業展開を図る。
また、環境に配慮して冷凍・冷蔵倉庫は自然冷媒設備を導入したほか、屋根全面に太陽光パネルを設置、自然エネルギーによる電力も確保する。また、冷凍・冷蔵倉庫については、天井を約7mの高さにして保管効率を向上させたほか、柱をなくして冷気の流れのよどみを抑制するとともに、保管・作業効率を向上させたとしている。
同社は新倉庫の完成にあたって、「荷主の皆様、輸送協力会社の皆様に選ばれ続ける会社として常に顧客目線で考え、高品質の物流事業を実践するために、当施設を首都圏の中核基地として活用していきます」とコメントしている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(133)-改正食料・農業・農村基本法(19)-2025年3月15日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(50)【防除学習帖】第289回2025年3月15日
-
農薬の正しい使い方(23)【今さら聞けない営農情報】第289回2025年3月15日
-
イタリア旅行の穴場【イタリア通信】2025年3月15日
-
政府備蓄米 初回9割落札 60kg2万1217円 3月末にも店頭へ2025年3月14日
-
【人事異動】JA全共連(4月1日付)2025年3月14日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年3月14日
-
(426)「豆腐バー」の教訓【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年3月14日
-
実需者と結びつきある飼料用米 支援継続を 日本農業法人協会2025年3月14日
-
オホーツクの恵み 完熟カボチャからフレークとパウダー JAサロマ2025年3月14日
-
日本一の産地の玉ねぎがせんべいに 産地の想い届ける一品 JAきたみらい(北海道)2025年3月14日
-
みおしずくがクッキーに 日野菜漬はふりかけに JAグリーン近江(滋賀県)2025年3月14日
-
地域の歴史受け継ぎ名峰・富士の恵み味わう かがり火大月みそ JAクレイン(山梨県)2025年3月14日
-
【人事異動】JA全厚連(4月1日付)2025年3月14日
-
高まるバイオスティミュラント普及への期待 生産者への広報活動を強化 日本バイオスティミュラント協議会2025年3月14日
-
岩手県大船渡市大規模火災での共済金手続きを簡素化 JA共済連2025年3月14日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第107回2025年3月14日
-
3月14日は「蚕糸の日」 大日本蚕糸会2025年3月14日
-
種苗・農産物輸出の拡大に向けた植物検疫のボトルネック解消「農研植物病院」へ出資 アグリビジネス投資育成2025年3月14日
-
【役員人事】農中信託銀行(4月1日付)2025年3月14日