第1回Z-GIS・ザルビオWEBミーティングを開催 生産者に活用事例をインタビュー JA全農2023年7月13日
JA全農耕種総合対策部スマート農業推進課は、6月30日に「第1回Z-GIS・ザルビオWEBミーティング」をオンラインで開催した。同ミーティングでは、Z-GISとザルビオを実際に活用している生産者にオンラインでインタビューを行い、Z-GISのような営農管理システムをはじめとしたスマート農業を利用するメリットについて説明がなされた。また、ザルビオのステータス画面が新しくなったことも紹介された。
同ミーティングでは、JA全農耕種総合対策部スマート農業推進課の平野課長が開会のあいさつをオンラインで行い、「JA全農では今年度、Z-GISやザルビオをJAに利用してもらい、営農指導を効率化する『JA営農指導DX(デジタルトランスフォーメーション)』の提案を開始した。これにより、JA管内の生育状況の把握や、病害リスクの早期発見に役立つものと考えている。」と述べた。
続いて、AgVentureLabの田中氏が同ラボについて、2019年5月に設立され食と農と暮らしに関わる社会課題を解決するスタートアップ企業を支援していることを紹介した。また、「食、農、暮らしのサステナブルな未来を共創する」ことをテーマとしているアクセラレータープログラムを実施していること、毎年7~10社程度を採択して支援していることが併せて伝えられた。
WEBミーティングの内容は下記の通り。
◎生産者に聞く、Z-GIS・ザルビオを導入するメリット
同ミーティングでは、Z-GISやザルビオ活用したデータ駆動型のスマート農業に取り組んでいる生産者へのインタビューがオンラインにて行われた。生産者は、Z-GISはほ場をデジタルに表示することにより管理ほ場の地図を簡単に作成できること、Z-GISの機能である地図の色分けやラベル表示により品種ごとにほ場を見える化できることをメリットとして挙げた。さらに、Z-GISの地図は印刷して紙媒体としても扱えるため、JAとの営農相談のときにも役立つことを紹介した。
Z-GISで積算気温を表示
ザルビオについては、生育ステージ予測機能を活用することにより的確なタイミングで収穫することができたことで、JA管内のうまい米グランプリで最高金賞を受賞できたことを実績として挙げた。さらに、直近の2~3年は従来の経験則に頼ったことで収穫が遅れてしまい米の胴割れが発生しやすかったが、昨年はザルビオの予測に合わせて収穫を行った結果、適期での収穫ができ品質を安定させることができたことも伝えられた。
生産者はインタビューの結びとして、担い手の高齢化や労働力不足といった日本の農業の問題に言及し、Z-GISによるデータでのほ場管理やザルビオのようなAI分析を活用することで、省力化や生産性の向上が図れることを強調した。
◎ザルビオの新しいステータスページ
ザルビオは6月のリリースによって、ステータスページが新しくなったことが紹介された。メリットとして、従来のザルビオではほ場をリストから選んで登録することしかできなかったが地図から簡単に選べるようになったことが挙げられた。続けて、ほ場名、生育ステージ、品種、作付日などがラベルで表示ができるようになったことにより見やすく表示できるようになったことが伝えられた。
ザルビオの新しい画面
さらに、地力ムラを色で示す地力マップ、生育の度合いを色で示す生育マップは、従来だと1ほ場ずつしか見られなかったが、俯瞰的に見ることができるようになったこと、ほ場の検索やほ場を一括して選択できるようになったことも伝えられた。また、俯瞰的にほ場を見ることで、ほ場間の比較ができるようになったことも今回のリリースによる変更点として説明された。
重要な記事
最新の記事
-
JA熊本経済連が1000トン落札 政府備蓄米 「価格下がっても500円前後か」2025年3月12日
-
JAさがは2回目も入札 政府備蓄米放出 「今年は米騒動起こさぬため」2025年3月12日
-
政府備蓄米、入札量の9割落札 JA福井県 価格低下は限定的か2025年3月12日
-
シロアリ防除剤「メタミサルト」、蛍光性能で薬剤の存在を可視化 最速で業界トップシェア目指す ZMクロッププロテクション2025年3月12日
-
こども食堂で富山県産牛乳の体験ミルク教室を開催 JA全農とやま2025年3月12日
-
岐阜県産イチゴのイベント「ぎふのいちごおやつマルシェ」を開催 県内17の菓子店が集結 JA全農岐阜2025年3月12日
-
農協シリーズからモナカアイス「北海道ミルク」「京都宇治抹茶」新登場 JA全農2025年3月12日
-
「いわて純情米」アンバサダーにエンゼルス菊池雄星 投手が就任 JA全農いわて2025年3月12日
-
ハマササゲの耐塩性機構が明らかに 作物の耐塩性開発に期待 農研機構2025年3月12日
-
青りんごが赤くなる不思議 眠りから覚めた遺伝子が果皮の色を変えるメカニズム判明 千葉大学2025年3月12日
-
植物栽培の生理生態情報定量的を可視化 高知大学IoP共創センターと共同研究開始 welzo2025年3月12日
-
家庭用油脂製品7%~15%の値上げ 油脂製品を価格改定 J-オイルミルズ2025年3月12日
-
グリーンコープ生協みやざき「笑顔つながるこだわりマルシェ」都城で15日に開催2025年3月12日
-
三重県カンキツ生産者研修会開く 高品質安定生産、日焼け対策などを報告 三重県園芸振興協会2025年3月12日
-
「健康経営銘柄」3年連続選定「健康経営優良法人~ホワイト500~」は9年連続認定 明治HD2025年3月12日
-
「健康経営優良法人2025」認定を取得 ヤンマー2025年3月12日
-
令和6年度省エネ月間四国地区表彰にて「四国経済産業局長表彰」受賞 井関農機2025年3月12日
-
抹茶・粉末茶に適した新品種「せいめい」育成と増産態勢確立 開発成果を公表 生研支援センター2025年3月12日
-
農福連携取り組み農家と「Otemachi Deli マルシェ」初参加 ファミリーマート2025年3月12日
-
鳥取県に2店舗目「カインズ日吉津店」12日グランドオープン2025年3月12日