JAグループ×乃木坂46 「国消国産」新CM記者発表会 JAグループ2023年9月28日
JA全中は「国消国産」への周知と理解を進めるため、アイドルグループの乃木坂46をイメージキャラクターに起用している。第3弾となる新CMの発表に当たり、9月27日都内で記者発表会を開き、乃木坂46のメンバーがそれぞれの「推し食材」を手に、国消国産をアピールした。新CMは同日より全国各地で放映される。
「国消国産」とは、「私たちの『国』で『消』費する食べものは、できるだけこの『国』で生『産』する」という考え方。JAグループが若年層をメインターゲットにPRしている。国産農畜産物の魅力を再発見してもらおうと、イメージキャラクターの乃木坂46を通じて特設サイトや新聞広告などで発信する取り組みは、今年で4年目となる。
記者発表会には、乃木坂46の3人が登壇し、「推し食材」を紹介。果物推しの梅澤美波さん、お米推しの遠藤さくらさん、お花推しの田村真佑さんが、新CMでも着用しているオリジナルの「つなぎ」を着てそれぞれ国産食材の魅力をアピールした。
新CMでは登壇した3人を含むメンバー7人が登場し、「国消国産」を訴えている。CM撮影時の感想や、推し食材について尋ねられると、梅澤美波さんは「普段からよく果物を食べていて、現場ではフレッシュなフルーツに囲まれながら撮影できた」、遠藤さくらさんは「CM撮影時にいただいた炊きたてのお米は、粒が立っていてとてもおいしかった」、田村真佑さんは「撮影時はお花の美しさに癒やされました。いい香りのなかで撮影が楽しめました。花の魅力を伝えていきたい」と話した。
国消国産を進める背景には、日本が抱える深刻な食料事情がある。現在の日本の食料自給率はカロリーベースで38%。ウクライナ戦争の影響や円高、気候変動等で肥料・飼料・燃料などの生産コストが高騰する一方で、コストの上昇分を販売価格へ反映することが難しく、農業経営は厳しさを増している。
また、自給できない約6割は海外からの輸入に頼る状況だが、世界人口は現在の約79億人から、2050年には97億人まで増加する予想で、今後、海外からの食料輸入に頼れなくなる恐れがある。
記者発表の冒頭挨拶でJA全中の山野徹会長は、国消国産の考え方は、生産者のみならず、消費者にとっても日本の『食』と『農』を未来につなぐ、大切な考えだ」と強調した。
さらにこの活動を後押しするため、10月16日「世界食料デー」を「国消国産の日」とし、10、11月を「国消国産月間」と定め、期間内にJA直売所を3回訪問することで、47都道府県の好きな国産農畜産物をもらえるキャンペーンを展開し、「国内での消費拡大を狙う」と山野会長は話した。
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