「国消国産」=この国の未来を守る 国消国産カフェ&マルシェを開催 JA全中2023年10月2日
10月、11月を「国消国産月間」と位置づけるJAグループは10月1日、東京都内で「国消国産カフェ&マルシェ」を開催した。旬の農産物の直売や模型を使った搾乳体験などのほか、消費者にわが国の食と農の現状を伝えるイベントも行われた。
林氏(右)と稲村会長
ステージで行われた「林修先生の国消国産レッスン」には親子連れをはじめ多くの人が参加、JAグループサポーターの林氏がJA全青協の稲村政崇会長とトークショーを行った。
そのなかで四季のある日本では、旬の農産物が栄養豊富なことが紹介された。たとえばホウレンソウに含まれるビタミンCは12月では9月の5倍になるといい、旬の味を楽しむことは栄養面でも理に適う。
しかし、その日本の農業は厳しい状態にある。イベントではJAグループが「国消国産」を提唱する背景には食料自給率38%という実態があることが紹介された。
林氏は「危機的な状況。先進国で自国民の食料をこの程度しかまかなえないのはありえない。中国は国家戦略として国民の一年半分の食料を蓄えている。一方、日本は1か月半分。ウクライナ戦争で食料が入って来なくなったことを体感したと思う。いかにして自給率を上げていくか。真剣に考えるべき時期に来ている。旬などという問題ではなくなる」と参加者に訴えた。
稲村会長は、農業の現場は生産資材価格が年々高くなっているにも関わらず、農産物が価格は横ばいで「この状態が続くと作ることをあきらめてしまう可能性もある。国産を食べる機会を少しでも増やしてほしい」と実態を会場参加者に訴えた。
林氏は「ただでさえ農家が減っているなかで、馬鹿馬鹿しくてやってられないという人が出ても当然。少し高くても国産を買うということはこの国の未来を守るということ」と呼びかけた。
イベント会場は二子玉川ライズ。参加した若い母親からは「地産地消は知っていたが国消国産は知らなかった。子どもたちのためにもう少し意識して食べ物を買わなくては」「子どもの将来を考えたとき、自給率が下がっていることに不安を覚えた。国産を選ばなければと思いました」などの声が聞かれた。
そのほかタレントのチャンカワイさん、モモコグミカンパニーさんと、親子で学ぼう! 国消国産クイズ大会も行われた。
クイズ大会
搾乳体験コーナー
全国から直売コーナーを開設
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2024年7月16日
-
【注意報】イネカメムシ 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年7月16日
-
30年目を迎えたパルシステムの予約登録米【熊野孝文・米マーケット情報】2024年7月16日
-
JA全農、ジェトロ、JFOODOが連携協定 日本産農畜産物の輸出拡大を推進2024年7月16日
-
藤原紀香がMC 新番組「紀香とゆる飲み」YouTubeで配信開始 JAタウン2024年7月16日
-
身の回りの国産大豆商品に注目「国産大豆商品発見コンクール」開催 JA全農2024年7月16日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」鹿児島県で黒酢料理を堪能 JAタウン2024年7月16日
-
日清食品とJA全農「サプライチェーンイノベーション大賞」で優秀賞2024年7月16日
-
自然派Style ミルクの味わいがひろがる「にくきゅうアイスバー」新登場 コープ自然派2024年7月16日
-
熊本県にコメリパワー「山鹿店」28日に新規開店2024年7月16日
-
「いわて農業未来プロジェクト」岩手県産ブランドキャベツ「いわて春みどり」を支援開始2024年7月16日
-
北海道で農業×アルバイト×観光「農WORK(ノウワク)トリップ」開設2024年7月16日
-
水田用除草ロボット「SV01-2025」受注開始 ソルトフラッツ2024年7月16日
-
元気な地域づくりを目指す団体を資金面で応援 助成総額400万円 パルシステム神奈川2024年7月16日
-
環境と未来を学べる体験型イベント 小平と池袋で開催 生活クラブ2024年7月16日
-
ポーランドからの家きん肉等の一時輸入停止を解除 農水省2024年7月16日
-
JAタウンのショップ「ホクレン」北海道産メロンが当たる「野菜BOX」発売2024年7月16日
-
「野菜ソムリエサミット」7月度「青果部門」最高金賞2品など発表 日本野菜ソムリエ協会2024年7月16日
-
「幻の卵屋さん」本駒込に常設店オープン 日本たまごかけごはん研究所2024年7月16日
-
地元の食材を使ったスクールランチが累計20万食に コープさっぽろ2024年7月16日