宮崎県内13JAの合併案を採択 三連合会を統合した合併は全国初 JAグループ宮崎2023年10月3日
JAグループ宮崎は10月2日、全JAで臨時総会を行い、県内13JAに加え、中央会、信連、経済連などを統合した県域JAの合併を盛り込んだ事業計画案を9割以上の賛成多数で採択した。三連合会を統合した県域JAの誕生は、全国初となる。
当日の採択数については明らかにしていないが、8月から9月にかけて全正組合員への説明会を行ってきた中で、来年4月1日の合併(1JA化)について最終判断が行われたことになる。対象組織は県内13JAのほか、連合会(中央会、信連、経済連)、畜連(西諸畜連、児湯畜連、東臼杵畜連)の合計19組織であるが、連合会はJAと同時に合併はできないため、県域JA設立後1年以内に統合することになる。
今回の合併方式は、JA宮崎中央を「存続JA」とする「存続合併方式」。1つのJAを存続JAとし、他のJAが解散して、解散JAの財産および組合員を引き継ぐ方法。すべてのJAが解散して新たなJAを設立する「新設JA合併方式」と比べて、許認可等を引き継げるため、円滑な合併が可能となる特徴がある。13JAに加え、連合会の持つ人材、施設、財務、機能、情報、ノウハウも統合する。
県域JAの事業年度は4~3月。本店所在地は宮崎市霧島1丁目1番地1(現JAビル)。現在の正組合員は、全員が県域JAの正組合員となり、現在の出資金は、そのまま同額(対等合併)で、県域JAへ引き継がれる。
13JAの令和4年度(1月31日現在)の販売品販売高は1369億1873万円、購買品供給高は803億4921万円、貯金残高は9271億435万円、貸出金残高は2369億5476万円、長期共済保有高は2兆9224億1573万円。正組合員数は4万9054人、准組合員数は10万696人の合計14万9750人。
県域JAの運営は、段階的にステージ1(現在)、ステージ2(地区本部体制)、ステージ3(広域本部体制)へと移行する。広域化しても各地域の組合員の意見が反映されるように、既存の意思反映の仕組みを継続する。また、本店に「組合員相談課」(仮称)を設置する。従来の各JA総代会・理事会は、それぞれ当該地区の運営に関する協議機関である地区本部総代協議会・地区本部運営委員会に移行し、地区ごとの座談会も継続する。
重要な記事
最新の記事
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日
-
【人事異動】ヤマハ発動機(5月1日付)2025年4月25日
-
【人事異動】石原産業(4月25日付)2025年4月25日
-
「幻の卵屋さん」多賀城・高知の蔦屋書店に出店 日本たまごかけごはん研究所2025年4月25日