優勝店舗にJAしまね西いわみ地区本部・益田グリーンセンターとJAあまるめ・JAあまるめ資材館 JA資材店舗CS甲子園20232023年10月16日
JA全農主催の「JA資材店舗CS甲子園2023」の表彰大会が10月14日に東京都千代田区のKKRホテル東京で開催された。優勝店舗にはJAしまね西いわみ地区本部・益田グリーンセンター(大型陳列部門)とJAあまるめ・JAあまるめ資材館(簡易陳列部門)が選ばれた。
開会のあいさつをするJA全農耕種資材部の高橋正臣部長
「JA資材店舗CS甲子園」は、2002年に始めた「JA-POP甲子園」が20年を迎えたことを機に2020年から、資材店舗全体のレベルアップを図る大会としてリニューアルし、今回で3年目を迎えた。CSには「農家組合員の満足度の高い店づくり」、「JAらしさを意識した店舗のコーディネイト」、「JA重点品目の早期陳列・販売の徹底」という3つの意味合いが込められている。
本大会は、JAの資材店舗を中心とする購買拠点活性化による組合員満足度向上と春の販売実績拡大を図ることを目的に、今年度は42府県から126JA、503店舗が参加した。参加JAは、3つのCSを念頭に置いた取り組みの中で、「組合員対応の充実」を目指して、生産者の必要とする肥料・農薬・資材の陳列、POP技術、店づくりを競い合うとともに「早期陳列による春の実績拡大」、「生産者に役立つ情報発信力の強化」、「JA限定品PRによる競合店との差別化」などの販売戦略を実践した。
冒頭、主催者を代表してJA全農耕種資材部の高橋正臣部長が開会あいさつに立ち、「本大会を盛り上げて組合員利用と実績の向上、ひいてはJAグループの営農経済事業の強化につながるものと信じており、引き続きより多くの店舗が参加しやすい取り組みをしていきたい。また、今年は長雨や厳しい猛暑で農家の皆さんも不安を感じていると思う。そうした中で、店舗づくりを通じて農家の皆さんに元気になってもらう取り組みだと思っている」と語った。
来賓としてあいさつした日産化学農産化学品事業部営業本部ラウンドアップ営業部の合庭朋之部長は「農業の現場では担い手に出向く体制が重要だが、一方で店舗には担い手の方とはまた違った色々な方が来店するため出迎える体制が重要となる。1対1の対応ができない場面でもJAの店頭には、必要な時期に必要な物をしっかりと陳列して、POP等で説明できる"物言わぬ営業マン"としての役割がある。組合員目線で考えることが大事」などと述べた。
大型陳列部門で優勝したJAしまね西いわみ地区本部・益田グリーンセンターのみなさん
大型陳列部門で優勝店舗に選ばれたJAしまね西いわみ地区本部・益田グリーンセンターは、昨年準優勝で今年は日本一奪還を目指した。競合するホームセンターが近くにある中、資材のなかでもコーナー化しづらい肥料部門を分かりやすく展示した。そうして作り上げた肥料コーナーは、大型ボードでのPOPによる視覚訴求、POPにストーリー性を入れ、ご注文カードの導入など工夫した。「4店舗合同の特売などが奏功し、売上高を3年で15%アップする計画を1年目で達成し、赤字から黒字転換できた」と村上悟志店長は振り返り、見事V奪還し、三度目の優勝を達成した。
簡易陳列部門で優勝したJAあまるめ資材館のみなさん
簡易陳列部門で優勝店舗に選ばれたJAあまるめ資材館は、ドアを開けた瞬間、すぐ目にとまる派手なPOPを作成する「ファーストインパクト」、地元(山形)の方言を取り入れたQ&A形式で商品説明する「親しみやすいJAらしさ」、SNSで店舗の情報を定期的に発信し、キャンペーンや実演会などのイベントを企画する「売り場の外でもアピール」の3つをポイントに注力した結果、今回初優勝した。また、産直農家を拡大推進する売場を目指した「産直農家さん応援コーナー」は、JAらしさを前面に出したことが評価され、審査員特別賞を受賞して、優勝に花を添えた。
表彰式での記念写真
2024年大会に向けては、受賞店舗が各地域のトップランナーとして、地域に合った旬な商品陳列や関連陳列を増やし、営農情報発信などJAならでは強みをもっと前面に出すことや、競合店より一歩先の仕掛けなどを継続していくこと。また、1店舗の優良事例をJAから県域、全国へと広げていくことの重要性などを確認し、550店舗の参加を目標とした。
【大型陳列部門】
<優勝>
▽JAしまね西いわみ地区本部・益田グリーンセンター
<準優勝>
▽JA新いわて・二戸営農経済センター舌埼店
<ラウンドアップ賞>
▽JAふくしま未来・梁川東部サブセンター
▽JA水戸・南部営農資材センター
▽JAはくい・JAグリーンはくい
▽株式会社JAアグリライン石川・JAグリーン金沢
▽JAしまね西いわみ地区本部・益田グリーンセンター
▽JA福山市・神辺グリーンセンター
▽JA香川県・ふれあいセンター綾南店
<特別賞>
▽JA秋田なまはげ・雄和グリーンセンター
▽JAふくしま未来・霊山資材センター
▽JAかみつが・日光資材店舗
▽JA邑楽館林・あぐりコントロールセンター
▽JA横浜・メルカートきた
▽JAえちご上越・三和資材店舗
▽JAしまね西いわみ地区本部・益田グリーンセンター
【簡易陳列部門】
<優勝>
▽JAあまるめ・JAあまるめ資材館
<準優勝>
▽JA梨北・JAグリーンりほく
▽JAしまね斐川地区本部・斐川グリーンセンター
<ラウンドアップ賞>
▽JAみなみ信州・伊賀良資材センター
▽JAながの・JAファームみゆき
▽JA信州諏訪・JAファームふじみ
▽JA信州諏訪・JAファーム茅野
▽JAあおば・大沢野営農経済センター
▽JA香川県・ふれあいセンター川津町店
▽JAさつま日置・吹上支所経済店舗
<特別賞>
▽JA秋田なまはげ・御野場グリーンセンター
▽JAふくしま未来・霊山資材センター
▽JA足利・経済部富田センター
▽JAフルーツ山梨・塩山北支所
▽JAみなみ信州・山吹資材センター
▽JA北魚沼・北部営農センター
▽JAしまね斐川地区本部・斐川グルーンセンター
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(133)-改正食料・農業・農村基本法(19)-2025年3月15日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(50)【防除学習帖】第289回2025年3月15日
-
農薬の正しい使い方(23)【今さら聞けない営農情報】第289回2025年3月15日
-
イタリア旅行の穴場【イタリア通信】2025年3月15日
-
政府備蓄米 初回9割落札 60kg2万1217円 3月末にも店頭へ2025年3月14日
-
【人事異動】JA全共連(4月1日付)2025年3月14日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年3月14日
-
(426)「豆腐バー」の教訓【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年3月14日
-
実需者と結びつきある飼料用米 支援継続を 日本農業法人協会2025年3月14日
-
オホーツクの恵み 完熟カボチャからフレークとパウダー JAサロマ2025年3月14日
-
日本一の産地の玉ねぎがせんべいに 産地の想い届ける一品 JAきたみらい(北海道)2025年3月14日
-
みおしずくがクッキーに 日野菜漬はふりかけに JAグリーン近江(滋賀県)2025年3月14日
-
地域の歴史受け継ぎ名峰・富士の恵み味わう かがり火大月みそ JAクレイン(山梨県)2025年3月14日
-
【人事異動】JA全厚連(4月1日付)2025年3月14日
-
高まるバイオスティミュラント普及への期待 生産者への広報活動を強化 日本バイオスティミュラント協議会2025年3月14日
-
岩手県大船渡市大規模火災での共済金手続きを簡素化 JA共済連2025年3月14日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第107回2025年3月14日
-
3月14日は「蚕糸の日」 大日本蚕糸会2025年3月14日
-
種苗・農産物輸出の拡大に向けた植物検疫のボトルネック解消「農研植物病院」へ出資 アグリビジネス投資育成2025年3月14日
-
【役員人事】農中信託銀行(4月1日付)2025年3月14日