食農×金融「起農みらい塾」小学生が販売活動に挑戦 JAグループ広島2023年10月24日
JAグループ広島は、2022年から取り組む「起農(きのう)みらい塾」を今年は7月に、第2期生となる小学校4~6年生の20人を迎えてスタート。10月22日には、これまでの学びの成果を披露するため、JA全農ひろしまが運営する直売所「とれたて元気市 広島店」で、地元の農畜産物を使ったお弁当やおにぎりを販売した。
「起農みらい塾」で学んだ成果を販売活動で実践
「起農みらい塾」では、10年後の食と農、地域に貢献できる次世代の育成をめざし、食農教育に金融や経営の視点を取り入れたプログラムで子どもたちの未来をサポートしている。
第2期は全9回の授業が行なわれ、単発のイベントでは得られない学びの質を高めるカリキュラムで構成。異なる学校・学年が集まったチームの中で、人と関わる力を磨くグループワークやプレゼンテーションの場が設けられ、農畜産物の生産・流通の現場訪問での学びから商品の企画・販売まで、お金を稼ぐビジネス型体験学習を基本に展開している。
10月22日には、これまでの学びの成果を販売活動で披露。JA全農ひろしまが運営する直売所「とれたて元気市 広島店」イベントブースの一角で、焼肉弁当「ぶちうまい!広島和牛の宝箱」(税込1100円)を50個と広島菜漬で巻いたおにぎり「まじでうまい!和牛おにぎり」(税込400円)70個を販売した。児童らが商品の企画やネーミング、目標の4万円の利益を出すために原価を踏まえて、売値と販売数を設定した。
商品企画やネーミングに取り組んだ商品を販売する子どもたち
当日は午前11時に、販売・呼び込み・調査・販促PRの4つのグループに分かれてスタート。慣れない作業に手間取ることもあったが、仲間どうしで助け合い乗り越えた。お店を訪れたお客さんは「子どもたちが生き生きしていて、こちらまで元気がもらえた。メニューから広島県産の食材を大事にしていることが伝わってきて、私自身、食に対して見直さなければと教えられた」と話していた。
商品は予定より早く約2時間40分で完売。参加した4年生の女子生徒は「呼び込みで大きな声を出すのがちょっと疲れた。でも、たくさんのお客さんの笑顔が見れてうれしかった」と振り返った。また、6年生の男子生徒は「注文がたくさん入って、お客さんを待たせないように手際よくやるのが大変だったけど頑張った。早く完売したのは、みんなと協力できたからだと思う」と話していた。
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