変革ビジョンづくりへ JA経営戦略実践プログラム2023年10月25日
JA全中と農林中央金庫は10月19日、JAの経営戦略の策定と事業戦略をけん引する人材育成のための「JA経営戦略実践プログラム」を東京都内で開いた。企画担当役員ら15人が参加し、JAの将来ビジョンや経営戦略の立案から実践までのプロセスを体系的に習得し、変革リーダーとして役割発揮について、相互研修した。
グループ討議する参加者
このプログラムは今年度3回予定しており、今回はその第1部。参加者同士で意見を交わし、現場の問題を掘り下げる中から、JAの将来を見据え、あるべき姿(ビジョン)を探ろうというもので、ディスカッションのなかからは、特に若い職員の離職が多いことや、JAの事業継承の難しさなどの悩みが報告された。
講師でコーディネーター役を務めた立命館大学ビジネススクールの山本真司教授は「建物や物の代わりに職員の力で組合員のお役に立つための改革であり、決してネガティブな改革ではない。外の声に耳を奪われず、JA改革の本位をしっかりと理解してほしい」と改革の意義を強調した。
参加者からは「農業の現状を見ると、とかくネガティブな気持ちになりがちだが、JAには未来がある。もっと自信と誇りをもってポジティブに発信していきたい」、「いかに次の世代を育てるかが重要。JAは総合事業を行っているので、専門性やそれをフォローするフレームづくりが必要と感じた」などの意見があった。
このプログラムはJA全中と農林中金が連携し、JAバンク中央アカデミーが信用事業部門の変革リーダー育成を狙いに10年以上運営してきた「経営層研修(経営者コース)を再設計したもの。
参加者がここで学んだ経営戦略などの策定方法を地元JAに持ち帰り、実践する。第2部は経営戦略のケーススタディグループコーチング、第3部は変革ビジョンのアクションプランをまとめ、相互にフィードバックする。
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