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神奈川県の農業高校生が手がける「発酵そみファ」使った焼き菓子 即完売に自信 全農ビジネスサポート2023年11月6日

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全農ビジネスサポートが開発した塩分ゼロの大豆発酵食品「発酵そみファ」を使ったレシピを開発した神奈川県立中央農業高等学校の食品加工部の生徒たちが、11月3日と4日に開催された同校の学園祭「秋輝祭」で、レシピのなかの一つであるパウンドケーキを販売した。

食品加工部の生徒の販売ブースに行列して商品を買い求める人たち食品加工部の生徒の販売ブースに行列して商品を買い求める人たち

連休の初日と中日に開催された秋輝祭は、同校の生徒たちが手がけた農畜産物や加工品が安く手に入ると地元では人気のイベントだ。4年ぶりの一般公開とあってか、両手いっぱいに購入した戦利品をもつ人でごった返した。出店した40ちかい売店のあちこちで、開始早々「完売です」の声が聞かれるほどの盛況ふりだ。

同校の食品加工部は、現在約10人の生徒が所属しているという。学校で育てた小麦や大豆などを使い、焼き菓子やパンを作るほか、地域のこどもたちと行うみそ作りなどをとおした食育活動にも取り組んでいる。2021年12月からは全農ビジネスサポートからの打診で「発酵そみファ」を使ったレシピ開発を手掛け、これまで料理や焼き菓子、ドレッシングなど、柔軟な発想から生まれた10数種類を超えるレシピを誕生させた。

この生徒たちが構える焼き菓子やパンを販売するブースは、販売予定時刻前から行列ができる人気ぶり。今回の秋輝祭では、3日に発酵そみふぁを使った「そみふぁとくるみのマーブルパウンド」(100円)というパウンドケーキを販売した。

レシピ考案とパウンドケーキ作りを手掛けた生徒は「昨年つくった発酵そみふぁ入りクッキーは、クッキー生地にまんべんなく混ぜ込んでいたため、クッキー全体からみその風味を感じるような仕上がりだった。今回は、見た目をマーブル状にしたかったこともあり、ペースト状の発酵そみふぁと相性がよく、扱いやすかった」と話した。さらに「ケーキの生地とざっくりまぜて、まだら模様にしたので、発酵そみふぁの部分に焼き色が付きやすく、みその香ばしさを引き出すことができた。見た目も味もメリハリがついた」と、満足げだった。

3日に販売した「そみふぁとくるみのマーブルパウンド」3日に販売した「そみふぁとくるみのマーブルパウンド」

実際に食べてみようと封を開けると、ふわっと香るみその風味が食欲をそそる。オーブンでじっくり焼き上げられた発酵そみふぁがキャラメルのようなコクと質感になり、ちりばめられたクルミの歯ごたえがアクセントになって食べ応えのある仕上がりに。

3日前から仕込んだというパウンドケーキは50個ほど用意したが、即完売。翌4日に販売したシフォンケーキ(80円)、カレーパン(100円)、アンパン(100円)も30分ほどで完売した。

飛ぶように売れるケーキやパンに、これまでの努力と成果の手ごたえを感じる2日間となった。

好評だった発酵そみファを使用した焼き菓子は、19日に海老名市の海老名運動公園で開催される「えびな市民まつり2023」でも販売する予定だという。

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