盗難防止へ、ハウスを徹底巡回 警察と連携しパトロール実施 JAおやま2023年12月15日
JAおやまと管内の警察署などは12月4日、出荷を迎えた農作物の盗難を防ぐため、パトロールを実施した。JAおやまや栃木県下都賀農業振興事務所、小山・下野両警察署、市町、いちご部会の関係者ら27人が参加。4班で小山市、下野市、野木町などのイチゴハウスを巡回した。
パトロールの様子
JAおやまは、収穫間際の農作物や農業機械・資材の盗難被害が報告されていることを受け、4月に「JAおやま地区農産物等盗難防止対策推進協議会」を設立。2022年の県の農作物盗難被害は31件に及び、県南地区の被害が最も多く、15件が発生した。農作物の中でもイチゴや桃、ブドウなど果実の被害が大半を占める。
当日は、小山警察署生活安全課の警部補と巡査部長が、ほ場の出入り口を南京錠などで施錠することや、ほ場周囲に警報センターを設置する、ほ場付近に防犯カメラを設置することなどの盗難防止対策を説明。さらに農機や農業施設の盗難被害も相次いでおり、農機の鍵を抜き取ること、納屋や倉庫に農機を格納しハンドルロックを活用することなども呼びかけた。
JAおやまいちご部会の中島英樹部会長は「イチゴは苗から7カ月かけて成長し、収穫を迎える。出荷間近のイチゴが盗まれるのは悲しい。JAや市町、振興事務所、警察署が連携したパトロールはありがたい」と話す。JAおやまは、2月ごろにもパトロールを予定している。
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