リニューアルする『家の光』をはじめ各媒体の特性を生かして情報発信【年頭あいさつ 2024】栗原隆政 (一社)家の光協会 代表理事会長2024年1月1日
新年あけましておめでとうございます。
2024年もJAcom農業協同組合新聞をよろしくお願い申し上げます。
JAcomでは、元日から3日まで、農林水産大臣をはじめJAグループ全国連、農業関連団体のトップなどによる年頭のあいさつを掲載しています。
栗原 隆政
家の光協会代表理事会長
全国のJA役職員、読者の皆様に、謹んで新年のご挨拶を申しあげます。
本会事業につきましては、平素より格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。
令和5年は、「新語・流行語大賞」のトップテンにも選出された「地球沸騰化」という言葉に象徴されるように、観測史上最も暑い一年となりました。夏場の猛暑でコメの白未熟粒が多発するなど、農業生産にも大きな影響がありました。加えて、農業生産資材の価格や流通コストが高騰する一方、農畜産物の価格はほぼ横ばいの状況が続いており、農業経営は厳しさを増しています。生産と経営の両面で持続可能性が揺らいでいる状況です。
こうしたなか、本年の通常国会に、わが国の農業政策の基本的な方向を示すために平成11年に制定された「食料・農業・農村基本法」の改正案が提出されます。JAグループは、「食料安全保障の強化」「再生産に配慮した適正な価格形成の実現」など、基本法関連施策の具体化を政府・与党に求めているところです。
本会といたしましても、引き続き、『家の光』をはじめとする各媒体の特性を生かし、JAグループ内外に向け、食料安全保障強化の必要性や、適正な価格形成の必要性に関する情報を発信してまいります。とくに「国消国産」の意義を消費者に伝えるうえでは、抽象的な情報だけではなく、厳しい環境のなかでも懸命に国民のために食料を生産し、「国民の役にたてている」という農家の喜びの声を発信し、「われわれのために農家ががんばってくれている」という消費者の共感を得ることが重要であると考えます。今後はよりいっそう、こうした視点に立った記事づくりに力を入れてまいります。
さて、本会では、『家の光』をはじめとする雑誌・図書の厳しい普及状況が続いていることに加え、用紙・印刷・製本や流通などにかかる費用が大幅に上昇していることを受け、持続可能な経営基盤を確立するため令和4年度に策定した「中期経営計画」にもとづき、令和9年度にかけて事業改革に取り組んでいるところです。
その一環として、『家の光』は本年5月号から、さらに読み応えのある内容にすべく誌面をリニューアルいたします。おかげさまで『家の光』は令和7年5月号で創刊100周年を迎えますが、これからも末永くご愛読・ご活用いただけるよう誌面の充実をはかってまいります。そして、JAグループの出版・文化団体としての機能を発揮し、組織基盤強化に必須の取り組みであるJA教育文化活動の活性化と実践支援に全力を尽くし、JAグループのめざす姿の実現に貢献してまいります。
本年も引き続きのお力添えを賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。
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