世代を超え仲間とつながり地域を守る 第69回JA全国女性大会2024年1月18日
JA全国女性組織協議会は1月17日、東京都内で第69回全国女性大会を開いた。大会には約400人が参加、JA女性組織活動体験発表やフレッシュミズ作文コンクール発表などを行い、2日目の18日に大会宣言を採択した。
第69回JA全国女性大会
JA全国女性協の久保町子会長は「日本は輸入依存度が高く食料安全保障のリスクが顕在化している。とくに飼料価格の高騰で畜産酪農経営が厳しい。持続可能な農業と美しい農村風景を守るため女性組織も学習しアクションを起こし、できることから取り組んでいかなければならない。安全安心な食料を未来につなぐために私たち自身が考え行動すること、次世代につなぐことが大事」と話すとともに、「1本の糸は切れやすいが、42万本の糸をより合わせて結び太いロープにして女性組織を盛り上げよう」と呼びかけた。
JA全国女性協 久保町子会長
来賓として出席した坂本哲志農相は地元で発生した熊本地震の際の女性組織の炊き出し活動など「有り難かった」と振り返るとともに、能登半島地震被害について「被災の経験をもとに全力で支援する」と述べたほか、「女性が多彩な能力を活かして地域で力を発揮できる環境整備に取り組む。農協役員への就任など農協運営にも積極的に参加を」などとあいさつした。
坂本哲志農相
JA全中の山野徹会長はJA女性組織が食の農の理解を広げる活動を評価し、生産者と消費者をつなぐ活動に期待した。また、協同組合は「多様な人々がそれぞれの役割を発揮するところの強みがある」としてJAへの参画を期待した。
JA全中 山野徹会長
日本生協連の土屋敏夫会長は「生産者と消費者がつながりを強め食の未来を切り拓き地域の期待に応えていくことが重要」と述べ、JA女性リーダーとパートナシップを強めていきたい」と呼びかけた。
日本生協連 土屋敏夫会長
18日には大会宣言を採択。「能登半島地震や、温暖化による自然災害の発生、ロシアのウクライナ侵攻など不安定な世界情勢で暮らしは多くの課題を抱えている」としながらも、消費者の間では食料安保への関心が高まっているとして「国消国産」や「地産地消」などの理解促進、災害への備えと全国の仲間との助け合い、各地で次世代を担うフレミズ組織の立ち上げをめざすことを確認した。
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