JA全中 トップフォーラム(1)「ユートピア」へ所得アップ JAふくしま未来2024年1月24日
JA全中は1月22日、東京都内で令和5年度の「大会決議・自己改革実践トップフォーラム」を開いた。北海道・東北、関東・甲信ブロックから、JAふくしま未来、千葉県のJAいちかわの2JAが、それぞれ夏秋キュウリ、モモの産地づくり、准組合員の拡大によるJAのファンづくりなどについて実践報告し、問題意識の共有を図った。
実践報告を聞く組合長
独自に生産費調査
JAふくしま未来 数又清市組合長
JAふくしま未来は、モモ、夏秋キュウリ、あんぽ柿、飼料用米の4品目で全国トップの販売高を誇る。数又清市組合長は①利用者負担の原則に基づく農業関連施設の運営②「のれん分け」方式による新規就農の支援③「みどりの食料システム戦略への対応④ブランド力アップと広報戦略、⑤農業経営の見える化による次世代対策などについて話した。
特に、新規就農希望者の相談から就農後に経営が軌道に乗るまでを行政機関とともにサポートする「のれん分け」は、2023年度、キュウリだけで40人が新規就農し、産地の維持・継続に大きな役割を果たしている。
また「みどりの食料システム戦略」に関連して、32品目の生産費調査を実施。価格交渉の材料にするとともに、JA独自に設置した土壌分析センターを活用し、適正施肥による生産費の削減、環境に配慮した産地化に努めている。
こうした取り組みで同JAは農業所得10%アップを掲げる。数又組合長は「5年、10年後の地域農業の姿を見通しながら、未来への仕組みづくりを進め、『農業王国ユートピア』の創造に挑戦する」と意欲を示した。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】水稲の斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2025年7月8日
-
なぜ米がないのか? なぜ誰も怒らないのか? 令和の米騒動を考える2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【立憲民主党】「食農支払」で農地と農業者を守る 野田佳彦代表2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【自由民主党】別枠予算で農業を成長産業に 宮下一郎総合農林政策調査会長2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【日本共産党】価格保障・所得補償で家族農業守る 田村貴昭衆議院議員2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【れいわ新選組】農業予算倍増で所得補償・備蓄増を やはた愛議員2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】集落と農地 地域の要 営農事業部門・広島市農協組合長、広島県農協中央会会長 吉川清二氏2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】若者を育てる農協に 営農事業部門・北海道農協中央会前会長、常呂町農協前会長 小野寺俊幸氏2025年7月8日
-
小泉農相 随契米放出に「政策効果」 市場落ち着けば備蓄水準戻す2025年7月8日
-
トランプ政権の移民摘発 収穫できず腐る野菜「農家に大きな打撃」2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】常に農協、農家のため 営農事業部門・全農鳥取県本部上席主管 尾崎博章氏2025年7月8日
-
150年間受渡し不履行がなかった堂島米市場【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月8日
-
2025参院選・各党の農政公約まとめ2025年7月8日
-
米価 6週連続低下 3600円台に2025年7月8日
-
【JA人事】JA秋田しんせい(秋田県)佐藤茂良組合長を再任(6月27日)2025年7月8日
-
【JA人事】JA北九(福岡県) 新組合長に織田孝文氏(6月27日)2025年7月8日
-
【JA人事】JAかながわ西湘(神奈川県)天野信一組合長を再任(6月26日)2025年7月8日
-
【JA人事】JAえひめ中央(愛媛県)新理事長に武市佳久氏(6月24日)2025年7月8日
-
宇都宮市に刈払機を寄贈 みずほの自然の森公園へ感謝と地域貢献の一環 JA全農とちぎ2025年7月8日
-
岡山の農業を楽しく学ぶ 夏休み特別企画「食の学校2025」 JA全農おかやま2025年7月8日