「起農みらい塾」食のイベント会場で学びの成果を披露 JAグループ広島2024年11月5日
JAグループ広島の食農教育プロジェクト「起農(きのう)みらい塾」の第3期生は、10月26日と27日に広島城周辺で開かれた『ひろしまフードフェスティバル2024』に出展。食のイベント会場でお店を出展し、販売活動を通じて学びの成果を披露した。
食のイベント会場で販売を体験した「起農みらい塾」第3期生
JAグループ広島が2年前から取り組む「起農みらい塾」は、7月に小学校4~6年生の19人が入塾し第3期がスタート。10年後の食と農、地域に貢献できる次世代の育成をめざし、食農教育に金融や経営の視点を取り入れてお金のさまざまな働きを理解するとともに、社会に関わる力や自立する力を育てるプログラムを実施している。
全9回の授業は、単発のイベントでは得られない学びの質を高めるカリキュラムで構成。異なる学校・学年が集まったチームの中で、人と関わる力を磨くグループワークやプレゼンテーションの場が設けられ、農産物の生産・流通の現場訪問での学びから商品の企画・販売まで、お金を稼ぐビジネス型体験学習を基本に展開している。
講師はJAグループ広島の各事業の担当職員をはじめ、農業を営みながらタレント活動する、さいねい龍二さんのほか、専門分野で活躍する人が務め、子どもたちの成長意欲を引き出す環境に力を入れている。
『ひろしまフードフェスティバル2024』の会場に出展した店の名前は、塾生全員で考えた「みらいキッズ レインボーマート」。授業でお世話になった講師の協力で仕入れた商品は、ジャガイモやサトイモ、ピーナッツ、小麦粉、きな粉、スイーツ、ドリンクなど栽培方法や素材にこだわった農産物や加工品で、売値は塾生自身が設定した。
当日は、販売・呼び込み・会計など担当に分かれて店を切り盛り。起農みらい塾の販売活動では過去最多となる14種類の商品が並び、看板やポスター、チラシ、メニュー表、値札など販売用のツールもすべて塾生の手作りで用意した。
大きな声で来店を呼びかける起農みらい塾の塾生
同イベント実行委員会の発表によると、来場者数は2日間で22万4000人。広島県内の市町や企業・団体のブースが数多く並ぶなか、初日の午前10時にオープンすると、塾生の子どもたちは、お店に足を止めてもらおうと、大きな声で宣伝しながらチラシを配り始めた。だんだん、お店が賑わってくると商品の準備や接客で忙しくなったが、仲間同士で助け合い、最後までやり遂げた。
ビラを配り接客する塾生ら
「みらいキッズ レインボーマート」を訪れた客からは「おすすめの商品をしっかり伝えてくれて、説明もわかりやすかった。お店の雰囲気も手作り感があって楽しくお買い物ができた」と好評な声も聞かれた。
販売を体験した4年生女子の塾生は「呼び込みのとき、声を出すのが恥ずかしかった。でも、慣れてきて、お客さまが増えてきたのがうれしかった」と販売を楽しんだ様子。一方、4年生男子の塾生は「お客さまと目を合わせて笑顔で対応することができた。なかなか売れない商品もあったので、もっとアピールすればよかった」と振り返り、販売の難しさを実感した様子だった。
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