【TAC・出向く活動パワーアップ大会2024】 全農会長賞にJA山口県(JA部門)2024年11月22日
JA全農は11月21日、神奈川県横浜市でTAC・出向く活動パワーアップ大会2024を開いた。当日の最終プレゼン審査の結果、JA部門の全農会長賞はJA山口県が受賞した。
各賞受賞者と来賓、関係者
JA山口県は2019年に県下12JAが合併して県下JAとなった。2021年には担い手支援活動を充実させるためTAC専門部署として「担い手総合対策室」を新設した。JA内でTAC活動の目的や目標を共有するためTAC活動マニュアルを作成するとともに、日々の活動を記録し、関係部署もTACの活動と進捗状況を共有できる日誌システムを整備し、効果的な担い手訪問活動を展開している。
当初5名だったTACは2023年度には30名まで増え、1人当たり50軒、計1500の農業法人への訪問活動などを展開している。JAの利用状況を確認し利用ランクを設定。ランクが上がるように恒常的に担い手に出向いている。2021年度には1人当たり訪問件数505件が23年度には941件まで増えJAの利用度も上昇した。
発表した担い手総合対策室の杉原寿信室長は「まだまだ道半ばだが、担い手支援活動は避けて通れない重要な課題。根気強く計画的に継続していく」と述べた。
JAうつのみやは優秀賞を受賞。「やりがいを感じる仕事で組合員対応力の強化」と題して営農部営農企画課の手塚仁営農指導係長が発表した。同じく優秀賞を受賞したJAレーク滋賀は「TAC間のコミュニケーション強化とJAのスケールメリットを活かした担い手支援の取り組み」と題して営農戦略部TAC推進課の西村聡司氏が発表した。
TAC部門 全農会長賞にJAフルーツ山梨の竹川氏、JA京都中央の佐藤氏
TAC部門で全農会長賞を受賞したのはJAフルーツ山梨の営農指導部指導課指導係の竹川要氏とJA京都中央の佐藤聖也氏。優秀賞はJAしまね斐川地区本部営農部営農企画課係長の大國満瑠氏が受賞した。
JA全農の折原敬一会長は大会にビデオメッセージを寄せ、「出向く活動が農業生産基盤の維持発展と食料安保に貢献している。試行錯誤を繰り返しながら担い手とともに困難を乗り越えたきた尽力に敬意を表する」と話し、JA全青協の酒井雅広会長は「JAと農家をつなぐのがTAC。優良事例に学びTACとともに活動していきたい」と述べた。
大会では大会宣言を採択した。
〈TAC・出向く活動パワーアップ大会2024 大会宣言〉
我々TACは、
一、担い手の声に寄り添い、JAグループの力を発揮し、真摯に応えます。
一、担い手とともに「地域農業」と「食」の未来を守り続けます。
一、TACなど訪問活動の輪を広げ、新たな可能性に挑戦していきます。
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