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JA研究賞 『合併からネットワークへ-「農協改革」の課題』両角和夫氏 JA全中2024年12月10日

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JA全中は2024年度「JA研究賞」を両角和夫氏の『合併からネットワークへ-「農協改革」の課題』に決定した。

全中の山野会長(左)から表彰状と副賞(50万円)が贈られた(11月22日)。

全中の山野会長(左)から表彰状と副賞(50万円)が贈られた(11月22日)。

JA研究賞は、JAと協同組合運動についての著書や研究論文から優れたものを選定してJA全中が表彰する制度。1973年から行っている。

2024年度は協同組合関係研究者約120人に2022年1月から2023年12月末までに刊行・発表された著書、研究論文を対象に推薦を以来、推薦をもとにJA研究表彰奨励選考委員会(9月27日開催)と奨学委員会(11月4日開催)で審議を行った。

その結果、両角和夫氏に決定した。

『合併からネットワークへ-「農協改革」の課題-』(農林統計出版/2022年12月)『合併からネットワークへ-「農協改革」の課題-』(農林統計出版/2022年12月)

同書ではこの間の「農協改革」を検証し、そのうえで農協合併に代わるもう一つの選択肢として「ネットワーク型農協」の考え方と事例を取り上げ、その意義と今後の可能性を検討した。合併ではなく、各農協の事業・活動をネットワークで結ぶことで機能合併を図り、組合員参加と効率の向上を図りながら、地域農業と農村の持続的発展をめざす。著者はスペイン・バスク地方の生産協同組合のグループ「モンドラゴン」を何度も訪れ、ネットワーク型協同組合の考え方、運営形態などを学んだ。

一方、農協が直面する課題については東北大農学研究科で全国の農協にアンケートを実施するなど実態調査を続けた。

ネットワーク型農協は、今後の農協組織、事業体制の方向を考えるうえで十分検討に値するとしている。

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