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お米ごはんへの思い ぎゅっと! 小中生の作文・図画コンクール表彰式 JAグループ2025年1月14日

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これからの食と農、地域を担う子どもたちに稲作をはじめとする日本の農業について学びを深めてもらおうとJAグループが実施している「ごはん・お米とわたし作文・図画コンクール」の表彰式が1月11日に東京都内で開かれた。

受賞者のみなさん

受賞者のみなさん

第49回を迎えた今回は作文部門に2万7609点、図画部門に4万1014点の応募があった。

JA全中の大島信之副会長は昨年夏の米不足をきっかけに「改めて主食としてのお米・ごはんの大切さを実感された人も多いのではないか」と話すとともに、JAグループが自分たちの国で食べるものはできるだけ自分たちの国で作る「国消国産」運動を実践し、農業を持続可能にし食料自給率の向上を図っていることを紹介、「国消国産の実践の大切さを感じてほしい」などとあいさつのなかで語った。

審査会委員長の尾木直樹法大名誉教授は「作品にはみなさんの思いが凝縮されていて、子どもたちが生きていると実感。希望にあふれている」と話し、作品には地球温暖化の影響による不作、昨年の米不足、能登半島地震の体験などが描かれていて、「ものすごくリアリティがあってどきどきした」と講評した。

作文部門で内閣総理大臣賞を受賞したのは青森県の若宮遥希さん(中学2年生)の「当たり前のご飯のありがたさ」。弟が緊急入院して初めて米を研いだ小学3年の体験を描いた。冷たい水、真っ赤になっていく手、帰ってきた母親の涙などの思い出と、弟の退院後に久しぶりに家族4人そろって食べたおにぎりのおいしさを綴った。「当たり前のことが続くことが幸せということが伝われば。書き残しておきたい体験でした」と話す。

4月からは高校受験をめざす中学3年に。将来は公務員として働きよりよい青森にしていきたいという。「地元の米はとてもおいしい。しっかり食べて元気をつけ合格できるようがんばりたい」。

ヘッドライン【野沢校正済】〈画像 写真〉(野沢)お米ごはんと私 図画作文コンクール 写真①.jpg

図画部門で内閣総理大臣賞を受賞したのは京都府の山岡彩葉さん(小学1年生)の「おこめのさと」。「図工や生活が好き」。1年生の生活の授業で田植えはあったが、まだ稲刈り体験はなかった。家族によると稲刈りをしているおじさんの姿を描こうと想像で描いた。家の周囲には田んぼが多く農作業に親しみはあったのではないかという。
卵かけご飯が大好き。家族は「伸び伸びといろいろな体験をして成長してほしい」と話す。

ヘッドライン【野沢校正済】〈画像 写真〉(野沢)お米ごはんと私 図画作文コンクール 写真②.jpg

※敬称略
【内閣総理大臣賞】
(作文)
▽青森県青森市立浦町中学校2年 若宮遙希「当たり前のご飯のありがたさ」
◯講評:物語を読むような秀作。冒頭の一文で読み手を惹きつけ、二文目から物語のページをめくっていくように、出来事が綴られる。母との短い会話や米研ぎの擬音が、当時の筆者の心情や表情、それぞれの場面の空気感を読み手に想像させる。一文を簡潔に表現したことも、ドラマのナレーションの様な効果を生む。終末、題を説明する一文で物語が完結する妙。
(図画)
▽京都府木津川市立恭仁小学校1年 山岡彩葉「おこめのさと」
◯講評:小さな体を屈め、足を踏ん張って一人稲を刈る人。稲刈りを手伝った時の自分の姿でしょうか。田の真中で一人働く姿は、目の前の稲穂に集中して、一心不乱に取り組んだことの表現になっている様です。顔と手には流れ落ちる汗が描かれ、左に寄せた自分の後ろには刈り取った稲の跡も沢山描いています。頑張ったことが素直に伝わってくる画です。

【文部科学大臣賞】
(作文)
▽和歌山県那智勝浦町立市野々小学校1年 山﨑媛「ごはんだいすき、たんぼだいすき」

▽茨城県常陸太田市立峰山小学校5年 笠原穂「お茶わんいっぱいの幸せ」

▽広島県東広島市立八本松中学校3年 前原ひまり「父から教わるお米学」

(図画)
▽青森県青森市立筒井南小学校2年 櫛引小京「おすしだいすきだな」

▽大阪府茨木市立山手台小学校5年 岩﨑青志「田んぼのカエルさがし」

▽千葉県成田高等学校付属中学校3年 湯田さくら「炊き立てごはんと私の日常」

【農林水産大臣賞】
(作文)
▽宮崎県宮崎市立西池小学校2年 小山紘誠「おこめがくれているしあわせな時間」

▽石川県能登町立宇出津小学校4年 重國愛奈「大変な中で分かったこと」

▽茨城県茨城大学教育学部附属中学校2年 園部柚玲彩「お米から広がる可能性」

(図画)
▽群馬県太田市立北の杜学園1年 吉田薫「みんなでたべるとおいしいおすし」

▽長崎県諫早市立真城小学校5年 梅﨑風駕「きたきた稲刈りコンバイーン」

▽滋賀県愛荘町立秦荘中学校2年 藤井華「今日の朝ごはん」

【全国農業協同組合中央会会長賞】
(作文)
▽奈良県桜井市立織田小学校3年 西村莉子「みんなえ顔なおにぎり作り」

▽東京都東京農業大学稲花小学校4年 滝澤まほろ「生きものマーク」

▽岡山県岡山理科大学附属中学校1年 内田佳穂「国道五三号線を使ったお米魅力旅の提案」

(図画)
▽奈良県広陵町立広陵西小学校1年 鳥谷蒼汰「ひいばあちゃんとおにぎりつくったよ」

▽埼玉県加須市立加須小学校5年 松本倫太朗「
初めて!飯ごうのごはん」

▽宮崎県都農町立都農中学校3年 坂口由安「一番大きなおむすび作るぞ!」

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