生産者にZ‐GIS活用講習会 JA全農2025年1月17日
JA全農は1月16日に生産者向けのZ‐GISWEB講習会を開いた。
耕種総合対策部スマート農業推進課が主催し、生産者35人が受講した。
担い手の減少によって一人当たりの耕作面積が大きく増えるなか、無人トラクターやドローンの活用などスマート農業の導入が不可欠となっているが、設備投資が高額となることから全農では初期投資の少ない生産管理支援システムの普及に力を入れており、全農営農管理システム「Z‐GIS」をスマート農業の「入口となるシステム」と説明した。
Z‐GISは電子地図とエクセルで管理するデータを組み合わせてほ場情報を「見える化」することで計画的な栽培管理や、共同防除やたい肥散布の受委託などに活用できるほか、ほ場ごとにコストと収量データを入力して、経営分析をすることもできる。
エクセルを活用しているため各ほ場で管理したい項目の設定の自由度が高いのも特徴だ。
また、初級者向けに代表的な管理項目を設定したワークシートも提供されていることから、最初はワークシートを活用したほ場管理から取り組み、そのうえで必要とする項目に変更、追加していくことも可能なことも説明された。
地図は16色で色分けして表示することができ、たとえば作付けされている水稲を品種別に地図上で表示することも可能で、必要とする品種だけ表示して、生育状況や今後に必要な作業などを把握することもできる。
印刷機能があることも特徴で従業員への作業指示など情報伝達を「紙」で行うことも可能だ。
そのほか、気象情報、積算気温の表示、データを共有するグループ機能、親子機能などのオプションもある。
稲作など土地利用型農業を中心にユーザーは全国で2000人で、なかには果樹やハウスの生産管理に活用している生産者もいるという。
講習会ではこうした基本機能の説明に続き、担当者が画面上でほ場の登録法や、データとの紐づけなどを実際に行った。スマート農業推進室では今後も生産現場での普及をめざしWEB講習会などで生産者への説明、講習会を行っていく。
重要な記事
最新の記事
-
【人事異動】荏原実業(3月27日付)2025年2月19日
-
地域農業維持 小さな農家支援や雇用が重要 食農審北陸ブロック 意見交換会2025年2月19日
-
農政変えるのは今 3・30トラクターデモを共に 令和の百姓一揆実行委・院内集会での現場報告から2025年2月19日
-
人がキツネになる前に 山形の米農家・菅野芳秀さん 「令和の百姓一揆」院内集会の発言から2025年2月19日
-
米の相対取引価格 過去最高を更新 60kg2万5927円 1月2025年2月19日
-
【地域を診る】地域の未来をつくる投資とは 公共性のチェック必要 京都橘大学教授 岡田知弘氏2025年2月19日
-
農林中金 奥理事長退任へ2025年2月19日
-
稲作農業が継続できる道【小松泰信・地方の眼力】2025年2月19日
-
荒茶の生産量 鹿児島がトップに 2024年産2025年2月19日
-
卓球アジアカップ出場の日本代表選手を「ニッポンの食」でサポート JA全農2025年2月19日
-
香港向け家きん由来製品 愛媛県、鹿児島、宮崎県からの輸出再開 農水省2025年2月19日
-
FC岐阜との協業でぎふの米の食育授業とサッカー教室 ぎふの米ブランド委員会(1)2025年2月19日
-
FC岐阜との協業でぎふの米の食育授業とサッカー教室 ぎふの米ブランド委員会(2)2025年2月19日
-
BASFとNEWGREEN 水稲栽培のカーボンファーミングプログラム共同プロジェクトで提携2025年2月19日
-
デジタル資産問題【消費者の目・花ちゃん】2025年2月19日
-
トラクタ体験乗車など「Farm Love with ファーマーズ&キッズフェスタ2025」に出展 井関農機2025年2月19日
-
野菜本来の味を生かした「国産野菜100%の野菜ジュース」3種を新発売 無印良品2025年2月19日
-
土壌データ見える化を手軽に「らくらく実りくんスマホ版」新発売 横山商会2025年2月19日
-
水田の中干し期間延長 J-クレジット創出方法を学ぶ勉強会開催 Green Carbon2025年2月19日
-
旬の味覚「長崎いちご」発信 特別展示「FOOD DESTINATION PORT」開催 長崎県2025年2月19日