第8回「和牛甲子園」総合評価部門最優秀賞は広島県立西条農業高校 JA全農2025年1月29日
JA全農は1月16日~17日、「第8回和牛甲子園」を東京都港区で開催。25道府県41校が出場し、過去最多の出品牛63頭の中から総合評価部門の最優秀賞は、広島県立西条農業高等学校が選ばれた。
総合評価部門の最優秀賞に輝いた広島県立西条農業高校の生徒
和牛甲子園は、和牛を飼育する全国の農業高校の生徒、高校球児ならぬ"高校牛児"たちの大会。飼育に関する日頃の取り組み内容と、育てた和牛の肉質を競う。JA全農は、「将来の担い手候補である高校生の就農意欲の向上」と「日本各地で同じ志を持つ高校生同士のネットワークを創出し、意欲と技術の向上を図る」ことの2点を目的に、和牛甲子園を開催している。
同大会は、日々の和牛の飼養管理の創意工夫を発表する「取組評価部門」と、育てた和牛の枝肉の肉質を評価する「枝肉評価部門」の2部門で、それぞれの部門で最優秀賞・優秀賞・優良賞を選出。また、両部門の合計得点で「総合評価部門」の、最優秀賞1校を選出した。
取組評価部門は、前年度から取り組んだ飼料米を活用した配合飼料の嗜好性の改善と、IoT機器を活用しアニマルウェルフェアにも配慮することで、飛騨牛のさらなる価値向上に取り組んだ岐阜県立加茂農林高等学校が最優秀賞を受賞した。
また、総合評価部門は、取組評価部門で「広島和牛に新たな息吹を!~地域と目指すブランド向上~」をテーマに発表し優良賞を受賞、枝肉評価部門でA5等級、BMS12番の優れた枝肉により優秀賞を受賞した、広島県立西条農業高等学校が最優秀賞を受賞した。
同校の生徒は受賞インタービューで「1日目の取組評価部門では優良賞で正直悔しい気持ちだったが、枝肉評価部門の出品牛である『晃福』のおかげで、最優秀賞をつかみ取ることができ、とても嬉しい。しかし改善点も多くあるため、しっかりと対策し、来年の和牛甲子園でも総合優勝を狙いたい」と話した。
「第8回和牛甲子園」に出場した高校牛児
◎「第8回和牛甲子園」結果
<総合評価部門>
・最優秀賞(1校)
広島県立西条農業高等学校
<取組評価部門>
・最優秀賞(1枚)
岐阜県立加茂農林校高等学校
・優秀賞(2校)
鹿児島県立市来農芸高等学校
岐阜県立大垣養老高等学校
・優良賞(3校)
宮崎県立高鍋農業高等学校
宮城県農業高等学校
広島県立西条農業高等学校
・審査委員特別賞(1校)
栃木県立矢板高等学校
・高校牛児特別賞(1校)
宮城県農業高等学校
<枝肉評価部門>
・最優秀賞(1頭)
鹿児島県立鹿屋農業高等学校
・優秀賞(2頭)
栃木県立矢板高等学校
広島県立西条農業高等学校
・優良賞(3頭)
福島県立磐城農業高等学校
栃木県立那須拓陽高等学校
鹿児島県立市来農芸高等学校
・審査委員特別賞(1校)
宮崎県立高鍋高等学校
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