【農協研究会】報告Ⅳ:"地消地産"で消費者や准組合員の仲間づくり JAぎふ 岩佐哲司組合長2025年2月18日
JAぎふの岩佐哲司組合長はJAが目指すべきは「組合員とともに地域の食と農を守る」ことを第一義とし、准組合員は「食と農への関心を切り口にした仲間づくり」に力を入れ「正組合員の応援団ではなく、“おらが農協”と言ってもらえる」ようにする取り組みを進めていることを報告した。
JAぎふの岩佐哲司組合長
"地消地産"で消費者や准組合員の仲間づくり JAぎふ 岩佐哲司組合長(youtube動画)
当JAの長期ビジョン策定に向けた議論で10年後の目指すべき社会を「活力ある農業と豊かな地域の実現」に設定し、オーガニックなどの"地消地産"を消費者とともに進めて実現したい。豊かな地域社会は自治体と連携します。
有機農業は堆肥のペレット化や、産直店への有機コーナー設置による居場所づくりを通じて、定年帰農者や生きがい農家の育成も進めます。組織は営農部とは別にみどり戦略部を設置して、地消地産と有機農業への転換に特化した活動を行っています。
「食と農の連携フォーラム」を立ち上げ、消費者が求める基準を「ぎふラル(Gifu Natural Farming)」として3段階を設定して「葉」の数でマークも作りました。ワンリーフは遺伝子組み換え種子不使用、堆厩肥を使い、ツーリーヴスはワンリーフ基準に加えて一部の化学合成農薬を不使用、スリーリーヴスは化学肥料と化学合成農薬不使用でワンリーフ基準を満たして栽培された農産物です。フォーラムの第2期は3月に立ち上げ、行政や政治家、食の専門家、料理人もメンバーに加えます。農地も確保して「有機の里」を作り、研修生も受け入れていきます。
生産者と消費者をつなぐ活動では、環境と調和した農業と地消地産を学ぶ農業スクール「田んぼにおんさい!!」を開校しました。今年で3回目となる「食と農の祭典」は農業を理解してもらい、応援団になって主体的な消費者や生産消費者、准組合員になり、組合員とともに地域農業を守る担い手作りを目的にしています。
今後は需要創造にも取り組みます。産直施設や生協にもコーナーを作るなどJAの存在意義を高めて進んでいきます。
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