「91(きゅういち)農業」の普及促進 労働力支援に6万8000人 全国労働力支援協議会2025年3月13日
全国労働力支援協議会は3月12日、東京・大手町のJAビルで2023年度協議会を開き、今年度の活動報告と次年度の取り組み計画を承認した。
全国労働力支援協議会
協議会は農業への多様な人材の活用を促進してきており、2022年度から24年度までの3年間でパートナー企業(菜果野アグリ、JTB、県域独自に委託している地元企業)との連携による農作業請負には24県域が取り組んだ。また、農福連携への取り組みは33県域が取り組み、重複を除くと41県域が多様な人材の活用促進を進めた。
24年度の実績としては農作業延べ人数は6万8815人だった。昨年度より6400人増えた。
協議会では各ブロックの活動が報告された。北海道ブロックはJAグループ北海道求人サイトを運営、道内4JAが活用し年間215人がマッチングするなど一定の実績をあげた。また、一日農業バイトアプリdaywork利用を推進しており、マッチング数は7万5000人を突破した。
東北ブロックは、山形と福島それぞれの労働力不足に対応するため、サクランボとラ・フランスでの相互往来しながら収穫と出荷、袋掛けなどさ作業を支援する仕組みをつくった。
関東甲信越ブロックは農福連携拡大のための農福ポート横浜北事業所の見学や農業バイトアプリの普及のための講習会などに取り組んだ。
北陸東海近畿ブロックはパートナー企業を活用した産地間連携や、JAグループ職員の副業での労働力支援などをテーマで協議会を開いた。
中国四国ブロックはブロック域を超えた支援としてJA高知県と(株)菜果野アグリとの連携をめざして現地視察などに取り組んだ。
九州沖縄ブロックは、作業請負、農福連携などさまざまな労働力確保の取り組みのために情報や事例の共有に取り組んだ。
全国協議会として25年度は「91(きゅういち)農業」の普及促進に取り組む。生活なかの少しの時間や、週末の休暇、都合の良い日に農作業をするなど、農業に関わる機会を増やし、中長期的には地域の活性化をめざす。普及促進のために広告やウエブ媒体によるPR活動をさらに強化する。
また、パートナー企業、関係企業・団体と連携したブロックを超えた多様な人材の活用促進や、将来的な新規就農や事業継承が可能な人々の掘り起こしなどを行う。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日