JAの活動:ヒント&ピント ~JAの広報誌から~
表紙は写真が命2017年2月27日
表紙を見て、思わず手に取りたくなる。そんな広報紙をつくりたい。農協協会に贈呈いただいているJA広報紙(新年号と2月号)から拾った。
◆新JAの意気込み【JA夢みなみ(福島県)】
特産物と子どもを組み合わせた写真は多いが、JA夢みなみには特別な意味がある。同JAは昨年3月、福島県中通りの南部の3JAが広域合併して誕生したJAである。
まずは旧JAの組合員の気持ちを一つにする必要がある。それを意識してか、広報紙には3地区の話題がバランスよく載っている。
表紙も、合併後の4月号からそれぞれの地区の特産を紹介。さらに紙面の中で、その品物の特徴や生産者の部会・グループなども紹介。表紙に子どもを使うのは定番といえるが、それに特産物を組み合わせたことで、表紙の位置づけが分かるようにしたところがよい。
◆キャラクターと共に【JAあいら(鹿児島県)】
JAあいらと子会社の本所に勤務する役職員全員の集合写真である。「日ごろの感謝の気持ちを届けたい」との思いで、ハートを表現した。
これだけでは珍しくないかも知れないが、最前列の女子職員が持つパネルは2016年の11月にお披露目したイメージキャラクターの「あいら I?Raちゃん」と、管内の野菜のサブキャラクター「ヤサレンジャー」。役職員と一緒にJAあいらの特産であるカボチャ、ニンジン、トマト、キュウリ、ナスをPRする。
朝礼の後の撮影ということだが、面倒だなどと考えず、広報担当者はこれくらいの工夫がほしい。
◆子どもの入賞作品で【JA三次(広島県)】
新年号で最も目を引いた広報紙。それもそのはず。第41回「ごはん・お米とわたし」作文・図画コンクールの文部科学大臣賞受賞作品である。それも横にして紙面いっぱい使ったのがよい。
伝統行事として広島県北部で行なわれている「花田植え」の様子である。早乙女は集めることができても、牛の確保が難しく、ましてなれない田んぼを大人しく歩かせるのは至難の業(わざ)。
子どもの目にも珍しかったようで、牛の表情をよくとらえている。「コンクールの入賞作品があれば、その都度使っている」(JA三次)そうだが、ほかの子どもにも刺激になる。
◆おいしさを視覚で【JAくるめ(福岡県)】
野菜・果実のアップである。これまでトマト、カブ、柿、明星ネギ、イチジク、ブドウ...と、管内の青果物を「うまかもん」のシリーズで、季節に合わせて次々に登場させている。
ほ場や選果場などで人物と一緒に撮影する方法もあるが、品物そのものをおいしく見せるには視覚に訴えるアップも一手法。バックナンバーをみると題字や内容紹介の文字の色を抑え、品物の特徴を損なわないようにしてある。
右下の人物(生産部会長)と料理は、次のページのトマトの生産状況や料理方法の記事につなげる狙いかもしれないが、やや中途半端な印象も...。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日