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JAの活動:ヒント&ピント ~JAの広報誌から~

読者の視覚に訴える2017年5月18日

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 「見せる紙面」をどうつくるか。JAの広報紙担当者が頭を悩ますところだ。それには記事やテーマの選択、取り上げ方、それに写真がポイントになるが、レイアウトも重要である。直近の5月号の広報紙の中から、読者の目を引く大胆なレイアウトを拾った。

◆余裕の空白が生きる【JA島原雲仙(長崎県)「こぶれ」】

JA島原雲仙(長崎県)「こぶれ」 紙面があると、つい欲張って掲載したくなるもの。広報紙の顔である表紙もそうで、全面を写真で飾るのが一般的だが、JA島原雲仙の「こぶれ」は、題字の横を思い切って空白にしている。写真もシンプルでよい。
 「こぶれ」とは島原半島の方言で「小昼」のこと。おやつ、間食の意味で、農作業の合間にほっと一息つく時間だ。広報紙に目を通すのも、そのような時ではなかろうか。


◆シンプル is ベター【JAとぴあ浜松(静岡県)「とぴあ」 】

JAとぴあ浜松(静岡県)「とぴあ」 「百聞は一見にしかず」で、百の説明より1枚の写真と短いフレーズが人の目を惹きつける紙面だ。JAとぴあ浜松の「とぴあ」は、昨年11月に、「協同組合」がユネスコの無形文化遺産の登録されたことを紹介。写真はこのことを伝える紙面で、登録を決定したエチオピアのアディスアベバで開かれたユネスコの政府委員会の議場の写真を大きく扱っている。共同通信社から手に入れたものだが、会議の写真もここまでアップにすると臨場感が伝わる。また余分な説明がなく、空白を多く設けてタイトルや見出しを際立たせている。


◆ 紙面から茶の香りが【JAさっぽろ(北海道)「虹の大樹」】

JAさっぽろ(北海道)「虹の大樹」 編集担当者のお茶への思い入れが感じられる紙面だ。北海道のJAさっぽろの「虹の大樹」は特集で緑茶を紹介している。ペットボトルが普及している緑茶だが、これはお茶の効用とともに、急須によるおいしい入れ方を詳しく載せている。余分な人物はまったく入れず、シンプルなアップの写真がよい。おいしそうな色に撮れており、おもわず手を出したくなる。「おいしい緑茶で一息つきませんか」と呼びかける余裕も。

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