JAの活動:ヒント&ピント ~JAの広報誌から~
JAの存在示すコミュニティ誌2017年7月12日
JAの広報誌は組合員向けに配布する、いわば組織内広報だ。しかし、
今のJAは准組合員を含め、信用・共済、農産物直売所、葬祭事業などを通じて、地域の人や非組合員のくらしにも深く関わっている。そのことを意識し、地域住民向けの広報誌(コミュニティ誌)を発行するJAが増えている。JA改革が唱えられるなかで、地域での存在感を高めるため、対外広報活動はこれから一層重要になる。今回はその「夏号」を拾った。
◆ 旬の野菜を食べよう
【JA東京むさし「むさし」】
JA東京むさしの「むさし」は夏野菜を特集。「今が旬!夏バテ予防・改善に効果絶大」のタイトルと、今が旬のキュウリ、トマト、トウモロコシ、ゴーヤ、オクラを紹介。それぞれの野菜の〝効能〟、店頭での選び方のポイントに加え、料理のレシピもある。
トップのキュウリは「キュウリとイカのイタリア炒め」で、生産者の写真とひと言、それが手に入るJAの店舗(ファーマーズマーケット等)を添えてある。隔月で約23万部発行。主に新聞折り込み。
◆ 県内トップ産地PR
【JAあいち中央「Wao」】
JAあいち中央の「Wao(わお)」は、県内一の産地である碧南市の葉ショウガと赤シソを紹介。やはり夏バテや食欲増進にぴったりの季節野菜で、肉巻き葉ショウガや葉ショウガの佃煮、赤シソジュースのレシピがついている。生産者と収穫から出荷までの作業を写真で見せている。特産物でありながら、地域の人に知られていない農産物は多い。ブランド化は、まず地元の人に食べてもらうことから始まる。季刊で14万部、主に新聞折り込みで配布。
◆ JAの総合力を示す
【JA福岡市の「JA通信」 】
本格的な対外広報誌だ。JA福岡市の「JA通信」は15ページにわたり、建物更生共済、夏野菜の「おすすめレシピ」、切り花の宅配、「食農ティーチャー制度」による「農の先生」「食の先生」の一覧、JAのお中元ギフトなど、幅広い情報を市民に提供している。農産物の直売所やJAの事業者一覧表も掲載。
JA自己改革の「あってよかったJA」をめざすには、まず、地域や市民にその存在感を示すことが大事だ。季刊で23万5000部発行。渉外担当者の訪問活動の時、有力なツールになる。
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